損をしないルート選びはくれぐれも慎重に!

「ワンワールド」のホームページで、地図上の目的地をクリックしていくと右側に行き先が表示され、次の画面に移動してフライトを選んでいく。この図は、私が旅したルート。トランジットだけの空港は表示されない。制限区間数を超えたりするとアラートが出る。ただし、上のランクの運賃に変わるときにはアラートがないのでご注意あれ! 「スターアライアンス」のホームページにも、同様のページがある。スカイチームは、ファーストクラスのみ各航空会社か、旅行会社を通じての手配となる。(画像提供:ワンワールド)

 今回、私が選んだのは「ワンワールド」の、大陸数で選ぶ航空券。距離に制限がないことと、最初に計画を立てた南米に強いという理由だった。結果的に、後者の利用は無意味となった。大陸内のフライトにはファーストクラスがほとんどないので、別途購入してしまったからだ。ウユニ塩湖への往復など、「ワンワールド」に加盟していない航空会社しか飛んでいない路線もあった。

 ここで、私の失敗談を。ルートを増やしていくと、何のアラートもなく航空券の運賃が高くなってしまうのでご注意あれ。私は、「ワンワールド」の、大陸の数で運賃が変わる航空券を選んだ。飛行距離に制限がないからだ。4大陸を選んだうえで、せっかくなら、ここもあそこも巡りたいと地図上をクリックしていった。

金額の大きい買い物だけに、最後にクリックするときにはドキドキした(笑)。

 オーストラリアを足したときにも、それまでと同じように入力することができた。「あれ? オーストラリアもクリックできたからOKなのね」などと、目的地を足した結果、6大陸運賃、つまり、もっとも高い運賃の航空券を買ってしまったのだ! 請求額の明細をよく確認せずに、燃油サーチャージなどが加算されただけかと思って購入したという、うっかりぶり(汗)。購入した後に気がついて後の祭りだった。

 目的地としては、すぐに行くことができるヨーロッパをスキップして、普段行きづらい南米とアフリカをメインにルートを組んだ。大陸間の移動に関しては、「スターアライアンス」なら南米から南アフリカへの直行便があったということにも後から気がついた。リサーチ不足があったり、うっかり(笑)高い運賃の航空券を買ってしまったりしたけれど、その分、ダイナミックな旅を楽しむことができた。

ホームページ上で予約したフライトの一覧を確認することができる。プリントアウトしておくと何かと便利。空港ではパスポートを出すだけでOKだが、何かあったときに一覧があると安心だ。プリンターがなければ、チェックインカウンターでプリントしてもらうことができる。

 当初は、旅程は1カ月程度を予定していたが、行きたい場所が増えてしまって、最終的に2カ月以上の旅となった。16区間のうち、ファーストクラスに8回、ビジネスクラスに6回乗った。南米で乗り遅れなければ、ファーストクラスが9回でビジネスが5回。合計が16回にならないのは、他の航空会社のフライトを使った部分が「陸路」として1区間とカウントされるからだ。

 この航空券を使った総飛行距離は、6万4083マイル。飛行距離に制限がある航空券では、もっとも距離が飛べるものを選んだとしても3万9000マイルに留まる。成田から少し遠回りのニューヨーク経由で南米に入り、南米からロンドン経由で南アフリカに飛び、そこから中東、オーストラリア、アジアでぐるぐる遠回りして、まぁよく飛んだ(笑)。

左:6万4083マイルもよく飛んだ(笑)! ちなみに、成田からニューヨークまでが1万106マイル。
右:たくさんのCAさんにお世話になりました。この方は成田からニューヨーク便までの、最初のJAL便で。

 南北にジグザグに飛びながら地球を一周したことでマイルがたくさん貯まると、特典航空券と交換することができる。実際に飛んだ距離は6万4083マイルだけれど、今回の世界一周で私が手にしたマイルは10万6895マイルだった。その理由は次のページで。

2015.10.16(金)
文・撮影=たかせ藍沙