憧れは無色な俳優

――将来は、どんな俳優になりたいと思いますか?

 「MEN'S NON-NO」出身ということで、今回の『ヒロイン失格』のように、今後も男前の役が増えていくとは思うんです。でも、僕が映画を観ていて、この役者さんカッコいいなと思う瞬間って、どこかカッコ悪かったり、小汚かったりする役柄を演じられているときなんです。だから、これまでの僕が持たれているイメージを壊してくれる、どこかマイナスイメージを持たれるような男を演じてみたいです。あと、どんな役を演じていてもハマる無色な俳優に憧れますね。そのために、いろいろな映画も観ていますが、最近では『セッション』と『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が好きです。

坂口健太郎(さかぐち・けんたろう)
1991年7月11日生まれ。東京都出身。大学1年生のとき、「MEN'S NON-NO」専属モデルオーディションに合格し、それ以降、専属モデルとして活躍。14年、映画『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』で俳優デビュー。今後も『俺物語!!』『残穢――住んではいけない部屋――』などが公開予定。

『ヒロイン失格』
幼なじみの利太(山﨑賢人)が好きで、自分は彼にとってのヒロインだと信じて疑わないはとり(桐谷美玲)。だが、クラスの中でイケてない未帆(我妻三輪子)が彼と付き合うことになり、はとり自身も、女子から絶大な人気を誇る弘光(坂口健太郎)に興味を持たれるようになる。
(C)2015 映画「ヒロイン失格」製作委員会
(C)幸田もも子/集英社
2015年9月19日(土)全国ロードショー!
http://wwws.warnerbros.co.jp/heroine-shikkaku/

くれい響 (くれい ひびき)
1971年東京都出身。映画評論家。幼少時代から映画館に通い、大学在学中にクイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作を経て、「映画秘宝」(洋泉社)編集部員からフリーに。映画誌・情報誌のほか、劇場プログラムなどにも寄稿。

Column

厳選「いい男」大図鑑

 映画や舞台、ドラマ、CMなどで活躍する「いい男」たちに、映画評論家のくれい響さんが直撃インタビュー。デビューのきっかけから、最新作についてのエピソードまで、ぐっと迫ります。

2015.09.18(金)
文=くれい響
撮影=鈴木七絵