メインはお目当てのクレイポット
すみからすみまでしっとり♪

 さあ! メインである。私を「アンダーズ タヴァン」に行きたい! と突き動かしたのは、丸ごとのクレイポットチキンがあると聞いてのこと。このおしゃれすぎるホテルでクレイポットチキンという、いわゆるギャップ萌え的興味もあった(伝統料理がずらりと並ぶメニューを見ればギャップは感じないのだが)。

 というわけで、歓声とともに迎えたクレイポットにすっぽりと収まったチキン。なにやら根菜が一緒に焼けていて、チキンから出た肉汁や香りをたっぷり吸っていそう。パンチェッタが入っているからきっと旨みのある塩気があるのね! と早くも妄想が広がる。写真を撮らせてもらったらチキンは厨房へ戻り、切り分けられてのカムバックを待つ。

きれいに盛りつけてもらったチキン。この、下のソースが忘れ得ぬおいしさの塊なのだ。

 きれいに盛りつけ直されたチキン。モモはモモ、胸は胸。鶏の丸ごと調理の醍醐味は、それぞれの味の違い。そしてクレイポットならではのしっとりとなめらかな舌触り。期待していたとおり、ソースのおいしいこと! 鶏と根菜のジュースにパンチェッタの風味がくっついて、さらにシェリー酒で香りを立て、そしてすだちの香りでちょっと爽やかに。なんて素朴なおいしさなのだろうか。チキンにたっぷりとつけて堪能いたしました。

 さてさて、3人でチキン1羽を平らげたのでもうすっかりお腹はいっぱいだが、やはりデザートにも挑戦したい(チーズは泣く泣く諦めたがこちらも評判だ)。アボカドをのせたチョコレートムースだ。カリカリバゲットがついている! 昔っから「なめらかなプリンはあんまり好きじゃないけどパンつけてくれれば別」と公言していたのだが、プリンじゃないとはいえ、ここで念願叶うとは! キャラメリゼした完熟アボカドとビターなチョコレートムース。結晶状のシーソルトもついていて、パンにアボカドとムースを塗ったところにパラリ。なんともキャッチーな甘じょっぱさのできあがりだ。

アボカドとチョコレートって質感も味もよく合う、と教えてくれる組み合わせ。

 大満足のお腹で、帰りには手みやげネタの宝庫であるブティックへ。なんと噂のジャースイーツが発売になっていた。こちらは持って帰って食べたのだけれど、まず、ふたの閉まる瓶は持ち運びがとにかく楽。そして、お皿がなくても食べられるのはオフィス手みやげの基本だというからその点でも◎。味もそれぞれ完成度が高く、これまたしばらく「アンダーズ 東京」旋風だなぁ、としみじみ思った1日であった。次はアフタヌーンティーに挑戦したい!

1F「ペストリーショップ」にて。2015年7月に発売になった「スイートジャー」シリーズ、人気の予感。

アンダーズ タヴァン
所在地 東京都港区虎ノ門1-23-4 虎ノ門ヒルズ アンダーズ 東京51F
電話番号 03-6830-7739
[2015年7月来訪]

北條芽以(ほうじょう めい)
神奈川県鎌倉市生まれ。情報誌編集者を経てフリーライター、料理本の編纂を行う。好きなのは炭水化物(特にごはん)とお肉の組み合わせ。お酒はあまり飲めない。「左手にごはん茶碗を!」

Column

北條芽以のLOVEレストラン

美味なるLOVEなひと皿を求めてレストランに通う日々。
著者が偏愛する、この季節、このお店のLOVEはいったい何? あなたの次のレストラン選びに参考になること間違いなし!

2015.08.26(水)
文・撮影=北條芽以