白砂の道で3つの島が結ばれた絶景を見下ろす

タオ島の北西沖に浮かぶナンユアン島。3つの島が白砂の道で結ばれた絶景が広がります。

 タオ島の画像でよく見かけるのが、白砂の道で3つの島が結ばれたナンユアン島のもの(タオ島と勘違いしちゃう方も多いのでは?)。タオ島の北西部から望むことができ、1日ツアーで上陸することもできます。ナンユアン島では、スノーケリングをしたり、白砂ビーチでお昼寝したり。そしてその合間に、見晴らし台へ登り、島々が結ばれている様子を見下ろすのも、お約束。急峻な山道を上るのはハードだけれど、それを押しても見る価値のある絶景です。

ナンユアン島のビーチは波のない、穏やかな浅瀬。波打ち際で安心して遊べます。

 近隣の島々の漁師が嵐の際の避難場所として、あるいは休憩地として立ち寄る程度で、もともとは無人島だったというタオ島。1947年になって、ようやくパンガン島から双子の兄弟が移り住み、バックパッカーが最初に旅行者としてやってきたのは80年代だったとか。

サムイ島からのフェリーが到着するメーハート港。港周辺にはみやげ物店やレストランなどが集結しています。

 観光地としてまだ30年あまりしか経っていないタオ島。特にここ十数年、メインエリアの開発は目覚ましいものが。かつては船着き場からサイリービーチまでの道は未舗装かつ車が一台通れる程度だったのが、コンビニが出現し、さらにおしゃれなカフェが登場し、上質なリゾートもお目見えするようになりました。それでも、のんびりとした島らしさが保たれているのが、タオ島のいいところ。

2015.05.16(土)
文・撮影=古関千恵子