長野のお酒のおつまみにはチーズもおすすめ

◆ お酒

左から「川中島 幻舞(げんぶ)」(720ml 1,500円)、「ミュゼ ドゥ ヴァン 善光寺竜眼」(720ml 1,400円)。

 「川中島 幻舞(げんぶ)」は長野県初の女性杜氏が手がけた無濾過生原酒。

 「華やかでありながらエレガントで繊細な味わい。香りは金柑のように爽やかな柑橘系です。さっぱりした日本酒は、きのこ鍋に合いますよ」(齋藤さん)

 「ミュゼ ドゥ ヴァン 善光寺竜眼」は、信州善光寺平でとれた竜眼(ぶどうの品種)をフレンチオーク樽で熟成させた、やや辛口の白ワイン。だしのうまみを味わう鍋料理との相性が抜群なのだそう。

 続いて、ワインと日本酒、両方にあうおつまみも紹介してもらいました。

◆ おつまみ

左:清水牧場「山のチーズ」(200g 1,600円)。
右:同「バッカス」(200g 2,000円)。

 「山のチーズ」は、松本市の山奥にある清水牧場のセミハードタイプのチーズ。質の良さで知られる、ブラウンスイスという牛からとれるミルクでつくられています。

「そのままはもちろん、焼いてもおいしいチーズ。鍋のおだしに溶かして味わうのも面白いですよ」(齋藤さん)。

 同じく清水牧場がつくる「バッカス」は、1ホール約8キロの大型チーズ。10カ月熟成させたハードタイプで、うまみ成分が白い結晶に変わり、シャリシャリした舌触りが楽しめます。どちらも、日本酒や白ワインにはとても合うそう。

 大量生産できず、ショップには毎月20日前後に入荷するだけ。チーズ好きはお早めに入手を。

長門牧場「味噌チーズ」(90g 540円)。

 もうひとつの売れ筋チーズは、北白樺高原に広がる長門牧場の「味噌チーズ」。キューブカットしたナチュラルチーズを信州味噌に漬け込んで、和風仕立てにしています。蓋を開けると濃厚な味噌の香り! これはお酒がすすみそう。

 さらにもう一品、珍しい肉系おつまみをご紹介。

鹿肉ロースト(1,600円)。

 齋藤さんが「女性にとくにおすすめ」というおつまみが信州ジビエ。ジビエ(Gibier)とは、狩猟で捕獲した野生の獣(鹿や猪)や鳥(鳩やウズラ)の肉のこと。ヨーロッパでは高級食材として人気があり、ノーベル賞受賞者の晩餐会では、メインディッシュに鹿肉が供されるほど。豊かな山々に囲まれた長野県でも、猟師さんを中心にジビエが伝統的に食されてきました。

 真空パックされた「鹿肉ロースト」は調理済みなので、スライスして盛りつけるだけ。あっさりした鍋とは好対照の、独特のうまみと香りを楽しめます。

 お肉のあと、さっぱりした味がほしくなったらこちらをどうぞ。

開田高原 すんき(200g 400円)。

 「すんき」とは、赤カブの葉を乳酸菌発酵させた漬け物。木曽地方に古くから伝わる保存食です。塩を使わず、植物性乳酸菌だけでつくられているので、塩分過多が気になる人も安心ですね。ほどよい酸味で、ごはんのお供としても愛されています。

◆ デザート・果物

乾燥りんご(40g 510円)。右下は原材料のサンふじ。

 信州の冬の果物といえば市田柿(干し柿)が有名ですが、晩成の信州りんごも同時期に味わえます。12月上旬までが旬の「サンふじ」は、りんごチップスに加工されて店頭に並びます。シナノゴールドなど、ほかの品種でつくられたものもあります。食べ比べても楽しそうですね。

※商品のラインナップと価格は2014年12月取材時のものです。

◆案内してくれたのは・・・齋藤富士子さん
(社)日本ソムリエ協会公認ワインアドバイザーと、NPO法人CPA公認チーズプロフェッショナルの資格をもつ齋藤さん。「信州の食材は、ワインにあうものも豊富。意外でおいしい取り合わせをお教えします」

銀座NAGANO
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定休日 年末年始
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