ローマ、イスラム、スペインの文化が同居

左:ポサダ・デル・パティオというホテルの地下には4世紀のローマ人が作った壁と11~18世紀のイスラム教徒が作った壁の両方が埋まっている。
右:こちらはルネサンス様式が壮麗なマラガ大聖堂。

 マラガは、紀元前1000年頃にフェニキア人が都市を建てた後、4世紀頃にはローマ人により征服され、8世紀にはイベリア半島を征服したイスラム教徒の支配下に入った。そして1487年にレコンキスタといわれるキリスト教国のイベリア半島再征服によりスペイン王国となったという歴史を持つ。

左:古代ローマの要塞跡にイスラムの要塞が出来たアルカサバにのぼる。
右:サハラ砂漠から来たアラビア人には水が重要で、当時すでに水を汲み上げて噴水を作っていた。

 一つの街で、ローマ、イスラム、スペインの3つの文化を見ることが出来るのもマラガの魅力の一つ。

左:アラブ世界であるモロッコのカスバという街にあるのとそっくりな石造りの門。
右:アラブの文化を意識してか、ハマムのお店が街中にあった。水着を着て浸かる風呂や蒸し風呂があり、マッサージなどもしてくれる。

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2014.09.30(火)
文・撮影=小野アムスデン道子