「自由な発想×職人気質」が
生み出す唯一無比の名品たち

KOBAKOの信頼は「貝印」の職人技があってこそ
創業から106年。真面目に、真摯に物づくりに取り組んできた貝印。爪切りは国内シェアNo.1の実績を誇る。

 デビューして6年目に入り、ラインナップは72アイテムに。渋谷ヒカリエ ShinQs店や阪急うめだ本店に専門カウンターがオープンし、現在一部の商品を含め38店にて展開中。中国やフランスでも販売をスタートさせた。その勢いを牽引するのが美容界で活躍するアーティストとコラボしたアイテム。ネイルアーティストの渡邉季穂さんと共同開発したKOBAKO nailsシリーズ、ヘア&メイクアップアーティストの中野明海さんをアドバイザーに迎えて誕生したホットアイラッシュカーラーは今やKOBAKOのアイコン的存在だ。

「常に使い手の発想で理想的なツールを追求するのがKOBAKOの物づくり。一流のアーティストの方たちはこだわりが非常に強いので新しい発見があったり、いい刺激をいただいています。たとえば、KOBAKO nailsのダイヤルネイルクリッパーは『爪を切る』のではなく『均一に切り残す』という渡邉季穂さんのこだわりから生まれたもの。ホットアイラッシュカーラーは中野明海さんの“現場”の声をもとに、温度調整ができるフラットなヒートパネルを採用。折りたたみ式という新しい形を実現できました。発売前から予約のお問い合わせが入ったのはレギュラー商品では初めてのこと。今後もアーティストの方のご意見は大事にしたいと考えています」(竹内さん)

 ちなみにホットアイラッシュカーラー、2013年10月の発売から今年4月までに約11000個も出荷されたのだそう。目ヂカラ命の若い世代にも好評でその認知度は着実に広がっているようだ。

「KOBAKOはビューティーツールの枠をあえて決めていません。だから、やらなくてはいけないことがまだたくさんあると思っています。『KOBAKOを使っているからキレイなんだ』ってみなさんに言っていただけるよう頑張ります」(竹内さん)

 デビュー当初は道具だけで生き残れるのかしら? と思ったけれど“KOBAKOの使命”しっかり見えた! 注目ブランドリストに入れておかないと。

竹内けいさん
貝印 KOBAKO推進室 ブランドマネージャー
2009年のKOBAKOデビューより営業、PRに携わり、翌年から商品開発にも参加。12年より現職。アドバイザーとの調整、商品開発、店頭プロモーションなどすべてを仕切るKOBAKOのキーパーソン。

吉田昌佐美
キャリア35年の美容ジャーナリスト。新旧の名品やブランドの歴史を知りつくし、研究員からの信頼も厚い。CREAで長年にわたりナビゲーターを務めた連載「ブランド力調査隊」が今回からパワーアップ。確かな分析力と取材力でブランドの「強み」を解説します。コスメ好きはCREA WEB連載「吉田昌佐美の“早出し”ビューティ裏ばなし」も要チェック。

Column

吉田昌佐美のブランド魂発見!

鋭い視点からの取材力と情報の蓄積に定評を持つキャリア35年の重鎮美容ジャーナリストが、コスメブランドそれぞれの「強み」を解説。さまざまな逸品ビューティアイテムに込められた「魂」に迫ります。

2014.07.03(木)
文=吉田昌佐美
撮影=塚田直寛

CREA 2014年7月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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