#2 日本の白肌信仰は実は平安時代から。なのに日本は白肌至上主義を否定した?
「色の白いは七難隠す」は江戸時代の「都風俗化粧傳」に既に諺として記された疑いようのない法則。働かぬ特権階級の肌が白いことが始まりと思われ、江戸の女は白粉で白塗りにした。
なのに明治以降は西洋の影響でそんな白肌至上主義を否定。昭和の美容部員は、肌より白いファンデを選ぼうとすると血相を変え「お客様の肌色はこちらでございます」と、より暗い色を買わせた。
昭和の小麦色志向の名残もあり、白肌は野暮ったいとの見方になったのだ。超白肌が遂に解禁となるのも韓国肌への憧れからというのは皮肉だけれど。
ポール & ジョー ボーテ
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- 文=齋藤 薫(美容ジャーナリスト)
写真=平松市聖 - category
CREA 2025年冬号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

