この記事の連載

●中学生のころから変わらず「仮面ライダー」は憧れ

――2018~19年、「仮面ライダージオウ」において、未来人・タイムジャッカーであるウール役で出演。もともと「仮面ライダー電王」が好きだったんですよね?

 確かに、中学生のときは「電王」が好きでしたが、10代の俳優という立場からも「仮面ライダー」は憧れの作品でした。僕が演じたウールは、どちらかといえば敵側というポジションではありましたが、とにかく作品に関われることだけで嬉しかったです。『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の主人公・ジャックもそうですが、僕ヒーローよりもどちらかというと悪役っぽいキャラの方に惹かれるんです。だから、楽しみながら無邪気に演じたのを覚えています。

――ウールとしての1年間で学んだことは?

 大変なことはたくさんありましたが、大御所、ベテランのスタッフさんのもと、“現場”というものをシンプルに学ばせてもらいました。飛び交う専門用語とかを、初めて理解することもありましたし。そんななか、1年間同じ役と向き合い続けるという、なかなかできない経験をさせてもらいました。その役について、理解がどんどん深まっていきますし、より身近な存在になっていったと思います。その距離感みたいなものを学ぶことができたと思います。

2023.02.17(金)
文=くれい響
写真=榎本麻美
ヘアメイク=KATO(TRON)
スタイリスト=伊藤省吾(sitor)