街のいたるところでマテ茶を飲むパラグアイ人

左:パラグアイの首都アスンシオンで見かけたカップル。ポットからお湯を入れてマテ茶を渡す姿がさり気ない
右:現地旅行社のピリスさんのポットカバーとグアンパは名前入り。ポットのカバーにはグアンパのホルダーが付いている

 パタゴニアでクジラのジャンプやペンギンのコロニーの取材を終え、次に移動したのはパラグアイ。マテ茶の生産が盛んな国である。首都のアスンシオンでは、いたるところでマテ茶を飲んでいる人の姿をみかけた。なかにはマテ茶用の大きなポットとグアンパをさり気なく持って歩いている人も。

 移動の車中にはドライバーやガイドの私物であるポットとグアンパが積んであった。長時間の移動では、走り出してしばらくするとマテ茶が回ってくる。トイレ休憩が頻繁になるのもお構いなしだ(笑)。ガソリンスタンドではもちろんお湯の補給もできるし、茶葉も各種揃っている。車内で飲んだのはミント味のマテ茶。ミントの香りがよく合って爽やかな味だった。

ガソリンスタンドの売店には各社のマテ茶がずらり。ハーブなどのフレーバー付きもあるが、メーカーによっても味が違う

 パラグアイでは、氷水を使った水出しのマテ茶、「テレレ」もよく飲まれている。パラグアイで同行してくれた、現地旅行社のピリスさんのお気に入りはテレレのほうだった。お湯に比べると渋味が少なくて甘みが残り飲みやすい。水でもよく味が出るのがマテ茶の特徴でもある。テレレは、乾燥したマテ茶だけでなく、生の薬草を潰したものを使うことも多い。

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2013.11.19(火)
text & photographs:Aisha Takase