寒さはこたえるけれど、キラキラの冬の風景にひたる時間はとてもロマンティック! そして、今しか出合えないおいしいものもたくさんあります。

 四季のある日本だからこそ、自然の移ろいを感じられ、その土地でしか見ることのできない絶景を愛でることができる。そんな幸せを噛みしめたいものです。

 そんな47都道府県の観光のプロがセレクトした、その地に息づく素晴らしい冬の景色をまとめてご紹介します。この先の旅の参考にどうぞ!

 今回は、中部・北陸エリアの絶景&風物詩をまとめてご紹介します。

※記載されている「見ごろ」は例年のものです。気候等により変動する場合がございます。
※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。

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◆新潟県

長岡雪しか祭り

 長岡雪しか祭りは、長岡の冬の風物詩。長岡駅近くのイベント・コンベンション施設・ハイブ長岡と、その周辺を会場に開催される雪国ならではのお祭りで、子どもから大人まで楽しめる多彩な催しが行われる。

 「1986年から続く、新潟県長岡市民に長年愛されているイベントです。『雪を苦にせず、雪を活かす』、『長岡の冬を思いっきり楽しむ』というテーマのもとに開催され、ジャンボスノー滑り台をはじめ、雪だるまづくりや『雪の女王コンテスト』など、さまざまな企画が目白押し!

 なかでも目玉となるのは、長岡花火の花火師たちによる雪花火。スターマインやメッセージ花火などが約20分間、雪上で打ち上げられます」(新潟県観光公式サイト「にいがた観光ナビ」)

イベント開催日:2月18日(土)、19日(日)
花火の打ち上げ:2月18日(土)18:00~

長岡雪しか祭り(ながおかゆきしかまつり)

所在地 新潟県長岡市信濃川河川敷
https://niigata-kankou.or.jp/event/1953

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◆富山県

氷見の寒ブリと氷見漁港の朝セリ

 富山湾随一の水揚げを誇る氷見漁港。一年間を通して豊富な魚が獲れる好漁港で、寒ブリのシーズンを迎えると、6キロ以上もの立派な寒ブリが市場にずらりと並ぶ。

 「冬の訪れと共に富山湾に回遊してくるブリ。なかでも、氷見の定置網漁で獲れる脂がのって身が引き締まった寒ブリは有名で、お歳暮や正月料理には欠かせません。

 2022年は11月26日に氷見魚ブランド対策協議会より、『ひみ寒ぶり宣言』が出されました。氷見漁港では年中朝セリを見学できますが、寒ブリのシーズンはさらに活気あるセリの様子が見られます」(富山県観光公式サイト「とやま観光ナビ」担当者)

開催期間:寒ブリ漁12月~2月 朝セリ見学 平日・土曜日6:00~ ※見学は個人のみ

氷見の寒ブリと氷見漁港の朝セリ(ひみのかんブリとひみぎょこうのあさセリ)

所在地 富山県氷見市比美町435 氷見漁協
http://www.tyhimigyokyo.jf-net.ne.jp/
https://www.kitokitohimi.com/

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◆石川県

白米千枚田とあぜのきらめき

 輪島市米田町の日本海に面した約4ヘクタールの斜面に、1,004枚もの田が連なる白米千枚田。里山に描かれた幾何学模様が美しく、日本の棚田百選、国の名勝に選ばれた、奥能登を代表する景勝地だ。

 四季折々に素晴らしい景観を望めるが、冬に雪で覆われた様子はまさに壮観。白米千枚田と隣接する「道の駅 千枚田ポケットパーク」の展望台からは、眼下に広がる棚田を一望できる。

 さらに毎年10月下旬から翌年3月中旬にはイルミネーションイベント・あぜのきらめきが開催。あぜに設置された約25,000個のソーラーLEDが日没から約4時間点灯し、四季を表すグリーン・ピンク・ゴールド・ブルーの4色へと15分おきに変化。闇夜に棚田が浮かび上がる光景は幻想的で、辺りがロマンチックな雰囲気に包まれる。

開催期間:開催中~2023年3月12日(日)

白米千枚田とあぜのきらめき(しろよねせんまいだとあぜのきらめき)

所在地 石川県輪島市白米町ハ部99-5
https://wajima-senmaida.jp/

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2023.01.07(土)
文=佐藤由樹、CREA編集部