徐々に世界を旅する人も増えてきましたが、自由に海外へ行かれなかった時期に、日本が誇る四季折々の魅力に改めて気付かされたという人も多いようです。

 だから今こそ、手が届くところにある日本の魅力を再発見してみませんか?

 日暮れが早い冬の時期だからこそじっくり楽しめる夜のイルミネーション、静寂に包まれた雪景色など、ウィンターシーズンの魅力をたっぷり味わいたいもの。

 特集では、各エリアの観光の達人に、その地が誇る自慢の絶景・風物詩について教えてもらいました。

 今回は、公益社団法人千葉県観光物産協会 職員が選ぶ、冬の風景をご紹介します。

 日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。この先の旅の参考にどうぞ!

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆水仙まつり

 鋸南町は越前、淡路と並ぶ水仙の三大産地のひとつ。水仙の見ごろの時期になると、町内のいたるところで可憐な水仙の群生が広がり、辺り一面が優しい香りに包まれる。

 また、毎年12月上旬からは水仙まつりが開催。町内のスポットを巡るスタンプラリーや写真コンクール、夜のライトアップといったイベントが開かれる。

「鋸南町の江月地区では、出荷時期を過ぎ、観賞用となった日本水仙が、町道の両端約3キロメートルに渡って咲き乱れます。12月中旬から1月末ごろが見ごろで、丈が長く、香りが強いのが特徴です」(千葉県観光物産協会 職員)

見ごろの時期:12月中旬~1月末ごろ
水仙まつり開催期間:2022年12月10日(土)~2023年2月5日(日)

水仙まつり(すいせんまつり)

所在地 千葉県安房郡鋸南町保田・大崩
https://www.town.kyonan.chiba.jp/soshiki/10/2452.html

◆鹿野山九十九谷展望公園

 房総三山の1つ、鹿野山の山頂にある鹿野山九十九谷展望公園は、深く刻まれた谷と上総丘陵の山並みを一望できる房総有数の景勝地。

 特に日の出や日の入り前の情景は素晴らしく、初日の出を眺めるにも絶好のスポット。冬季の空気の澄んだ日の早朝には九十九谷に広がる雲海を見ることができ、幽玄の世界を楽しめる。

 さらに、夜景に満天の星など豊富な見どころがあり、その景観の素晴らしさから、「房総の魅力500選」「ちば眺望100景」に選定されている。

鹿野山九十九谷展望公園(かのうざんくじゅうくたにてんぼうこうえん)

所在地 千葉県君津市鹿野山東天峪119-1
https://maruchiba.jp/sys/data/index/page/id/7770

2022.12.18(日)
文=佐藤由樹