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【本誌インタビュー続編】雅な物腰の中にキラリと光る鋭さを

 一昨年の舞台『刀剣乱舞』綺伝 いくさ世の徒花 で、細川ガラシャとして凛とした佇まいと立ち姿の美しさで、2.5次元ファンの心を掴んだ七海ひろきさん。

 今回出演する舞台『刀剣乱舞』禺伝 矛盾源氏物語 では、自らが刀剣男士である歌仙兼定役に挑戦。アニメや漫画に造詣が深く、2.5次元作品への深いリスペクトを持つ七海さんゆえの、真摯な想いに触れた。

「自分ならではの歌仙兼定の魅力を出したい」

 刀ステ(舞台『刀剣乱舞』の通称)の歌仙兼定といえば、和田(琢磨)さんの印象が強いと思います。「綺伝」に出させていただいたときに和田さんの作る役を間近で拝見していたからこそ、最初に出演のお話を伺ったときは、自分に務まるのか不安もありました。

 和田さんの歌仙兼定はすごくかっこいいし、殺陣はとても力強くて素敵です。一緒に芝居をした自分だから見えたところもきっとあるので、学ばせていただきつつ、歌仙兼定の魅力を追求し、自分なりに演じることが出来たらいいなと思っています。

 風流を解する雅な物腰ではあるけれど、戦闘の場面では力強い殺陣を見せる。そこの秘めた鋭さのようなものを大切に表現したいなと思っています。

共演者が語る! 役衣裳でのビジュアルについて

 役衣裳でのビジュアル撮影を同じ日におこなったという、彩凪 翔さん。「衣裳を身につけられたカイさん(七海さんの愛称)を見て、歌仙兼定だ! って思ったんです。とても華やかでいらっしゃって胸元の花が似合っていてぴったり」と絶賛。

 同じく本作で共演する綾 凰華さんは「なんて美しさの中に力強さがあるんだろうと思ったので、ご一緒させていただけるのが楽しみです」。

七海ひろきさん・彩凪 翔さん・綾 凰華さんのインタビューの一部を特別公開中!
» インタビュー記事はこちらから

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七海ひろき(ななみ・ひろき)

1月16日生まれ、茨城県出身。2003年に宝塚歌劇団に入団し、宙組に配属され、入団7年目の’09年『薔薇に降る雨』新人公演で主演を務めた。その後、『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』のオーベルシュタイン役などで頭角を表し、星組への組替えを経て’17年に『燃ゆる風』で初の単独主演を務める。’19年の退団後は、舞台にとどまらず幅広く活動しており、声優としてはアニメ『かげきしょうじょ‼︎』里美星などに出演。今年、ドラマ『合コンに行ったら女がいなかった話』で映像作品にも挑戦。

舞台『刀剣乱舞』禺伝 矛盾源氏物語

【日程】2023年2月4日(土)~2月19日(日)
【劇場】東京:TOKYO DOME CITY HALL 大阪:オリックス劇場
https://stage-toukenranbu.jp/stage/

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2022.12.07(水)
文=望月リサ、CREA編集部
写真=多田 悟
動画=鶏冠井健人、鈴木七絵、平松市聖