ビオンディ・サンティ・ファミリーの未来

 「ビオンディ・サンティ」という名前は、ワイン愛好家であれば誰もが聞いたことがあるでしょう。そう、今や世界中で愛されているイタリアを代表するワインのひとつ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの生みの親、クレメンテ・サンティを祖先に持つファミリーです。シエナ近郊で広大な敷地を持つサンティ家のカテリーナとフィレンツェの貴族ビオンディ家のヤコポが結婚したことにより、「ビオンディ・サンティ」ファミリーの歴史が始まりました。

向かって左がビオンディ家、向かって右がサンティ家の家紋です。

 ビオンディ・サンティ・ファミリーは、ブルネッロを発明する前には、モスカデッロ・ディ・モンタルチーノ(モスカート・ビアンコ主体の甘口白ワイン)を造っていました。そして、フェルッチョ・ビオンディ・サンティがサンジョヴェーゼ・グロッソBBS11(ブルネッロ・ビオンディ・サンティ11番)というクローンを発明してからは、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノにおける偉大な生産者として、世界中のワイン愛好家を虜にしてきました。

サンジョヴェーゼ・グロッソBBS11。

 しかし、今、ビオンディ・サンティ・ファミリーはモンタルチーノを飛び出し、トスカーナ州南部、マレンマ地区のスカンサーノ郊外、モンテポに居を移しています。そして、ここマレンマでビオンディ・サンティ・ファミリーの歴史の新たなチャプターが始まっています。

 80年代に、現在の当主であるヤコポ・ビオンディ・サンティは、ビオンディ・サンティ家の資産であるサンジョヴェーゼ・グロッソBBS11クローンの可能性を見出すための新境地を探し始めました。新境地のための彼の絶対条件は、「トスカーナ州」であること、そして、ブドウ品種が「サンジョヴェーゼ・グロッソBBS11」であることでした。

 そして、ついに見つけた地が、ここ、カステッロ・ディ・モンテポです。

 ヤコポはまず始めに、モンテポ城に一目惚れをしました。森林やオリーヴ畑と緩やかな丘陵地帯に囲まれて、難攻不落の要塞として使われてきた中世の館は何世紀の間もこの地に聳え立っています。シエナ市の持ち物であったこの城には当時、イギリスの作家グレアム・グリーンの孫が住んでいました。どうしても諦めきれなかったヤコポは交渉を重ね、この地を手に入れることに成功しました。しかし、当時、城の周りはただの野原。ブドウ畑などありませんでした。

モンテポ城。

 そこでヤコポはリサーチを始めます。

 カステッロ・ディ・モンテポの畑は、標高海抜300~460m、南から南西向きの斜面に、お城を囲むように配されています。

 ブドウ畑とオリーヴ畑は、グロッセートの南に位置する雑木林に囲まれており、この林は湿度や日較差、風力を得るために必要不可欠な要素となっています。海からも約60kmと比較的近く、海の影響も受けます。

畑から見たモンテポ城。

 気候条件に加えて非常に重要となる要素は、土壌の質です。カステッロ・ディ・モンテポの土壌は、始新世期のシストを含む粘土質土壌、ガレストロです。この土壌はビオンディ・サンティ家の独占資産であるサンジョヴェーゼ・グロッソBBS11クローンに最も理想的な土壌であると、ピサ大学やフィレンツェ大学の専門家たちに評価されています。さらに特筆すべきは、ガレストロの種類です。なんとこの土地には14種類のガレストロが存在しており、各々ミネラルの成分が違うそうです。

色の違いでガレストロに含まれるミネラル分の違いがはっきりと見えます。

 このような地質学や地形性の観点に加え、そこで育つ植物生態系や、微小気候などを総括して、専門家たちはひとつの結論に達しました。

 「この土地こそが、ビオンディ・サンティのワインが真に輝く場所だ」と。

 ヤコポがカステッロ・ディ・モンテポで初めて造ったワインが、サッソアッローロです。

 伝説によると「サッソアッローロ」とは、火山の噴火から放出された岩石だそうで、この岩石は、山を転がり、モンテポに辿りつきました。そして、今でもその地中深くに埋まっているとのことです。

 ヤコポはこの「サッソアッローロ」をこの地区の古い軍事地図の中に見つけました。その神秘な岩に惹きつけられたヤコポは、この地への敬意も込めて、彼が一番にモンテポで造ったワインを「サッソアッローロ」と名付けました。もちろん、ブドウはサンジョヴェーゼ・グロッソBBS11、ビオンディ・サンティ家の宝です。

サッソアッローロ。

 ヤコポには子どもが3人います。長男であるタンクレディは、ヤコポのメンターであり、ワイン造りの師匠として尊敬していたヤコポの祖父、タンクレディの名前を受け継ぎました。タンクレディもビオンディ・サンティ家のワイン醸造家の血筋をしっかりと受け継ぎ、ブドウ栽培から醸造まで関わっています。

 サステナブルな農業、また伝統への回帰など、若き栽培醸造家が創り出すビオンディ・サンティ家の未来は目が離せません。

ビオンディ・サンティファミリー。左から、クレメンテ、ヤコポ、クリオ、タンクレディ。

 甘口白ワインからブルネッロ、そして、モンテポとビオンディ・サンティ家はいつも革新を求めて前進し続けてきました。今、ビオンディ・サンティ家の舞台は、モンタルチーノではなく、モンテポなのです。

 そして、モンテポにこそビオンディ・サンティ家の未来があるのです。

トスカーナ州【Castello di Montepò カステッロディ・モンテポ】ブルネッロの生みの親、ビオンディ・サンティ直系のワイナリー

●日欧商事

公式サイト
http://www.jetlc.co.jp/

ECサイト
https://italiakara.myshopify.com/

概要

応募期間 2022年11月11日(金)~12月11日(日)23:59
賞品 サッソアッローロ (750mL 4,950円)
当選人数 3名様
応募方法 下のボタンより応募フォームにお進みいただき、必要事項をご記入の上、ご応募ください。
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