ぐっと気温が下がり、秋本番! 全国から紅葉の便りも届き始めました。四季のある日本だからこそ、自然の移ろいを感じられ、その土地でしか見ることのできない絶景を愛でることができるのです。

 そんな47都道府県の観光のプロがセレクトした、その地に息づく素晴らしい秋の景色をまとめてご紹介します。この先の旅の参考にどうぞ!

 今回は、中部・北陸エリアの絶景&風物詩をまとめてご紹介します。

※記載されている「見ごろ」は例年のものです。気候等により変動する場合がございます。
※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。

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◆愛知県

矢勝川の彼岸花

 童話作家・新美南吉氏の作品『ごんぎつね』の舞台となった矢勝川周辺エリア。秋になると矢勝川堤には、約1.5キロメートルにわたって真っ赤な彼岸花が咲き乱れ、「ひがん花が赤い布のように咲いている」という童話の中の幻想的なシーンが、見事に「Aichi Now」事務局スタッフ再現される。

「『ごんぎつね』『手ぶくろを買いに』などの心温まる作品で知られる童話作家・新美南吉のふるさと、愛知県半田市。新美氏の作品には、生まれ育った半田の風景がよく登場しますが、矢勝川堤の彼岸花もそのひとつです。

 有志によって約300万本の彼岸花が植えられ、毎年9月下旬から10月上旬にかけて、矢勝川堤が一面、真っ赤に染まります。

 群生地のすぐそばには、新美南吉記念館があります。自筆原稿や日記、手紙のほか、童話の世界のジオラマ展示などほっこりする世界観が広がっています。ぜひ記念館にも足を運んでみてくださいね」(「Aichi Now」事務局スタッフ)

※見ごろの時期:9月中旬~10月初旬 ※2022年は

矢勝川の彼岸花(やかちがわのひがんばな)

所在地 愛知県半田市岩滑西町1-10-1
https://www.aichi-now.jp/spots/detail/209/

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◆静岡県

河津七滝

 河津七滝は、河津川の源流エリアにある7つの大滝の総称。全長850メートル、約1時間で回れる遊歩道が整備されているので、大滝と原生林の壮観な景色を楽しみながら散策してみるのがおすすめ。

「天城山の麓に流れる7つの滝・河津七滝は、川端康成の小説『伊豆の踊子』の舞台としても知られる河津町の観光名所。

 滝の周辺はマイナスイオンでいっぱいなので、春や夏はもちろん、紅葉が美しい秋の散策もおすすめです。

 7つの滝のなかでも、落差約10メートルの『初景滝(しょけいだる)』は、白い滝水の流れを鮮やかな緑ともみじの赤が囲い、美しいコントラストを描き出します」(静岡県観光公式サイト「ハローナビしずおか」PRスタッフ)

※見ごろの時期:11月下旬~12月上旬

河津七滝(かわづななだる)

所在地 静岡県賀茂郡河津町梨本
https://shizuoka.hellonavi.jp/tourist-attractions/izu-area/kawazucho/kawadunanadaru

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◆岐阜県

谷汲山華厳寺の紅葉

 谷汲山華厳寺は、延暦17(798)年に創設された天台宗の古刹。令和元年に、谷汲山華厳寺を含む『西国三十三所観音巡礼』が日本遺産に認定されたこともあり、日本最古の巡礼路の中の寺院のひとつとして、多く人が訪れる人気の観光スポットとなっている。

「『飛騨・美濃紅葉33選』に選ばれていて、歴史を感じる寺院を鮮やかな紅葉が彩る美しい景色が広がります。

 毎年11月にもみじまつりが開催され、土産物屋が並ぶ参道は参拝者でいっそう賑やかになります(※新型コロナウイルスの影響により、中止になることがあります)」(岐阜県観光公式サイト「岐阜の旅ガイド」スタッフ)

※見ごろの時期:11月中旬~12月上旬

谷汲山華厳寺の紅葉(たにぐみさんけごんじのこうよう)

所在地 岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲徳積23
https://www.kankou-gifu.jp/spot/detail_1152.html

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2022.10.14(金)
文=佐藤由樹