暑い夏が過ぎ、気持ちもゆったり。旅をしたい気分が高まってきました。

 紅葉や秋祭り、収穫のよろこびなど、日本にはたくさんの美しい秋の絶景・風物詩があります。

 そんな「秋の絶景」を集めた「いつか行きたい! 『日本にしかない風景』再発見」2021年秋篇に、新たな景色を追加して、2022年版をお届けします。

 四季があり、自然の移ろいを感じられる日本。各エリアの観光の達人が選ぶ、その地に息づく秋の景色をお楽しみください。

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆落花生の野積み「ぼっち」

 「ぼっち」とは、収穫した豆を乾燥させるために野積みされた落花生の株の束のことで、千葉県ならではの呼び方。藁をかぶせた姿が、伝統的な雨除けの藁帽子「ボッチ」に似ていることからこの名がついたとされている。

 収穫の時期になると畑に1.5メートルほどの「ぼっち」が並び、この風景は落花生産地の秋の風物詩となっている。

「千葉県の代表的な特産品が『落花生』。収穫した落花生を乾燥させるために作られる円筒状の塊「ぼっち」が、秋の収穫期になると畑に並び、特徴的な農業景観を作り上げます」(千葉県観光物産協会 職員)

見ごろの時期:10月中旬〜11月下旬

落花生の野積み「ぼっち」(らっかせいののづみぼっち)

所在地 千葉県八街市ほか各所

◆棚田のあかり

 「日本の棚田百選」に選定されている大山千枚田が、1万本のLEDライトによりライトアップされるイベント、棚田のあかり。15分ごとに橙、青、緑、紫へと変化する光色の煌めきで、棚田の美しい曲線が浮かび上がる。

 「令和4年10月22日(土)から令和5年1月9日(月)まで、鴨川市大山千枚田で棚田のあかりが開催されます。

 毎日17時頃から20時頃まで、静寂に包まれた棚田を4色に変化するLEDライトが彩り、幻想的な雰囲気を醸し出します」(千葉県観光物産協会職員)

棚田のあかり(たなだのあかり)

所在地 千葉県鴨川市平塚540
https://www.city.kamogawa.lg.jp/site/kamogawa-kanko/920.html

2022.10.07(金)
文=佐藤由樹