泊まりがけでワインを楽しめる週末限定のシャンブルドット

シャンブルドットの1階はリビング兼サロン。ピュピトルを利用した手作りの照明など、随所にこだわりが見える。
シャンブルドットの1階はリビング兼サロン。ピュピトルを利用した手作りの照明など、随所にこだわりが見える。
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 「ゲストがワインと食事をしながらくつろげる宿を」。そんな想いを叶えるべく、小山さんは2020年ワイナリーから少し離れたところに週末限定のシャンブルドットをオープン。

1泊2食付きの宿泊料金にはディナーに合わせる「リュードヴァン」のワインペアリング5種も含まれる。デザート“甘夏とオレンジのババ”には、ホップで香りづけした“シードルエピス”を合わせて。
1泊2食付きの宿泊料金にはディナーに合わせる「リュードヴァン」のワインペアリング5種も含まれる。デザート“甘夏とオレンジのババ”には、ホップで香りづけした“シードルエピス”を合わせて。

　近くで造園業を営んでいた方の日本家屋を買い取り、外観はその風情を生かしつつ、中はフレンチシックの内装でまとめている。

ゲストルームの窓からはブドウ畑が眺められる。聞こえるのは鳥の鳴き声のみ。
ゲストルームの窓からはブドウ畑が眺められる。聞こえるのは鳥の鳴き声のみ。

　居心地のよい2部屋のゲストルームは口コミで瞬く間に人気となり、数カ月先まで満室が続いている。

　宿泊中ゲストは自由にブドウ畑を歩き、敷地内でディナーと朝食を楽しむ。腕を振るうのはソムリエでもある元島瑞紀シェフ。

ある日のランチ“仔羊の煮込みクスクス添え” 2,550円。ボルドースタイルのワイン、ドゥー・ローブ・ヴィオレット(グラス) 800円と合わせて。スパイシーな仔羊にはスパイスのニュアンスあるワインを。
ある日のランチ“仔羊の煮込みクスクス添え” 2,550円。ボルドースタイルのワイン、ドゥー・ローブ・ヴィオレット(グラス) 800円と合わせて。スパイシーな仔羊にはスパイスのニュアンスあるワインを。

　ランチは本場のビストロのようなガツンとした料理が楽しめるが夜は一転、洗練された料理が登場。

こちらもピュピトルをリメイクしたインテリアのアクセント。
こちらもピュピトルをリメイクしたインテリアのアクセント。

　食後は小山さんがゲストをリビングに招き、一緒に飲みながら、ワイン談義に花を咲かせることもあるという。

部屋には小山さんが集めたワイン関連の本や東御名産のクルミが置いてある。
部屋には小山さんが集めたワイン関連の本や東御名産のクルミが置いてある。

　醸造家の情熱に触れ、ブドウ畑の中で眠れば、この地のテロワールをもっと好きになるに違いない。

シャンブルドットのエントランス。ドアに開いた斜めの穴は、シャンパンを造る際に澱を除くための台“ピュピトル”をモチーフにしている。
シャンブルドットのエントランス。ドアに開いた斜めの穴は、シャンパンを造る際に澱を除くための台“ピュピトル”をモチーフにしている。

リュードヴァン

所在地　長野県東御市祢津405
電話番号　0268-71-5973
https://ruedevin.jp/
【カフェレストラン＆ショップ】
営業時間　10:00～17:00
定休日　不定休
【シャンブルドット】
※メールにて3カ月前の1日から予約受付。金～日曜、1日2組のみ
室数　2室
料金(1名)　 23,500円〜(2食付き)
【ワイナリー】
※見学は電話にて要予約。繁忙期は対応不可

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2022.08.26(金)
Text＝Misa Yamaji
Photographs＝Wataru Sato、Asami Enomoto

CREA Traveller 2022 vol.3
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

日本のワインとご馳走に心躍る テロワールを訪ねて Terroir Journey！

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「CREA Traveller」2022 vol.3の特集は、「日本のワインとご馳走に心躍るテロワールを訪ねて」。日本には、その土地を訪れなければ出合うことのない美味や風景、文化があります。その風土だからこそ育まれた“土地の恵み・テロワール”は多彩で趣深いもの。唯一無二の味に出合う旅へ、ご招待。

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