世の中にあふれる、さまざま美容情報。多すぎて、どれを実践したらいいの? と悩んでいる人も少なくないよう。

 そこで、形成外科専門医の西嶌順子先生が提案する「本当に肌によい美容メソッド」を詰めこんだ、『「無駄なケアをやめる」から始める 美肌スキンケアの新常識大全』(宝島社)から、とっておきの美肌情報を一部抜粋&追加取材して、5回にわけてご紹介。先生がプライベートで実践している美肌アクションも必見です。


美肌スキンケアの新常識その③

デジタルデトックスで美肌&冷え性改善を目指す

 スマホやパソコンなどの電子機器から発生する電磁波は、体に多様な影響を及ぼします。原因不明の頭痛や肩こり、肌トラブルや手足のムズムズ、慢性的な疲労や不眠、不妊やアレルギー、イライラやうつ……、体だけでなく精神症状が出ることも多く、そんな症状が当たり前になっている人も多いことでしょう。

 電磁波は、①帯電による血液循環の悪化、②ブルーライトによる光老化、③自律神経の乱れによる不眠、免疫力の低下など、これら3つの原因により、肌へとダメージを与えます。

 だからと言って、電子機器をすべて排除することは社会生活を営むうえで不可能です。いかに電磁波と共存していくか、日常生活での工夫がカギとなります。

 家電から発生する電場はアースを設置することで除去できますが、磁場を安全基準値の2.5ミリガウス以下にするためには、60センチ以上離れるしか方法がありません。
 
 今後、ますます発展していく無線通信インフラから体を守るために、電磁波を直接受けない工夫や、Wi-Fi環境との距離間の意識が必要です。

 これからは肌と健康のためにデジタルデトックスを!

覚えておきたい美肌ポイント!

・電磁波は有害なものという意識を持つ

・Wi-Fiや携帯電話から発する電波は、細胞発達の障害を起こす

・電磁波が引き起こす静電気は、皮膚の表面に帯電し、血流の流れを停滞させ、冷え性や皮膚の乾燥、湿疹の原因になる

・電子機器に囲まれて暮らしている私たちは、常に電磁波を浴びている状態

・自律神経の乱れ、不眠、免疫力低下、片頭痛などちょっとした不調がサイン

・ブルーライトを浴びるとシミやくすみの原因に

2022.07.31(日)
文=増本紀子(alto)
イラスト=森屋真偉子