いよいよ夏本番、抜けるような青空と緑が眩しい季節の到来です。四季があり、自然の移ろいを感じられる日本には、この季節、この土地でしか見ることのできない絶景が数多く存在しています。

 そんな「夏の絶景」を集めた「いつか行きたい! 『日本にしかない風景』再発見」2021年夏篇に、新たな景色を追加して、2022年版をお届けします。

 各エリアの観光の達人が選ぶ、その地に息づく夏色の景色をお楽しみください。

 今回は、奈良県観光公式サイト「あをによし なら旅ネット」担当スタッフが選ぶ、夏の絶景・風物詩をご紹介します。

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆若草山の夕日

 奈良公園の東部に位置する若草山は、高さ342メートル、広さ33ヘクタールのなだらかな山。山頂は鶯塚古墳や見晴らしを満喫できる人気のビュースポットで、若草山に住む鹿と一緒に景色を眺めたり、写真を撮影したりできる。

 「若草山は奈良公園の東に見える山で、笠のような山が3つ重なっている様子から、三笠山とも呼ばれています。

 山頂からの展望がすばらしく、東大寺大仏殿をはじめ、晴れた日には遠く大和三山を望むことができます。

 おすすめは夕暮れ時。夕暮れから日没にかけて景色が移り変わる様子は非常に美しく、夜景は新日本三大夜景にも選ばれるほど。夏の夕涼みにもぴったりです」(奈良県観光公式サイト「あをによし なら旅ネット」担当スタッフ)

若草山の夕日(わかくさやまのゆうひ)

所在地 奈良県奈良市雑司町
https://yamatoji.nara-kankou.or.jp/02nature/01mountain/01north_area/wakakusayama/

2022.07.15(金)
文=佐藤由樹