神戸の街が少しずつ変わっていきます。高架の耐震工事が始まるらしく、JR線の元町駅から西の高架下で営業していた店舗が次々に閉店したり、移転したり。今回ご紹介する「バインミー83」も、高架下から神戸元町商店街に移転したお店です。

 「バインミー83」は、フランスパン・バゲットを使ったベトナムのサンドイッチ・バインミーの専門店。2019年、高架下の2坪のスペースで開業しました。ゴトゴトと頭上を電車が走る音を聞きながらカウンターでバインミーを食べると、アジアの下町風でもあり、港町・神戸の風情も感じられてとてもおもしろかった。

 そんなお店が、2022年3月26日(土)、神戸元町商店街に移転してリスタート。JR・阪神の元町駅からJR神戸駅近くまで約1.2キロ続く長いアーケードの商店街は、140年以上の歴史があります。その西端からすぐの所、神戸高速鉄道・西元町駅からは徒歩1分。大きな赤いマークと通りに置かれた看板が目印です。

 移転後の今は、アーケードの下、表のテラス席で、できたてのバインミーをほおばるのがオススメ。バインミー用に作られたバゲットにたっぷりの具材が挟まれ、ずっしりと重い。甘酸っぱくピリ辛の旨みが口の中いっぱいに広がります。食べ慣れた日本のサンドイッチとも、フランスのバゲットサンドとも異なる、アジアンフードらしい複雑で楽しい味わい。飲み物は、ベトナムのビール333(バーバーバー)やベトナムのハス茶。ゆったりした時間が流れ、ここでもアジアを旅している気分になれます。

 バインミーを作るのは、店主・岸本紀子さん。海外旅行が好きで、旅先の料理教室でレシピを学んで味を再現するようになったのだそう。自店のバインミーの種類と特徴を聞きました。

2022.07.10(日)
文・撮影=そおだよおこ