台湾の饒河街夜市での鳥卦(神鳥占い)が“当たる!”と評判の悟明老師。実はあらゆる占術に精通していて、台湾ではメジャーな紫微斗数での鑑定も行っています。

 そこで、日本の読者のために、毎月の世相を紫微斗数で読み解いてもらうことに。ここでは大局をみる際に使われる「天下第一盤」で占います。


【2022年7月】悟明老師が占う「世界の動き」

 今月も引き続き、雲間から差し込む陽光に未来への希望を感じるようなひと月となりそうです。

 今月の天干は「丁」で、太陰星=アメリカと関わりがありますが、その太陰星に注目してみると、星回りは上々。アメリカ経済の好影響が各国に波及し、停滞していた物事が動き出すように思われます。

 併せて、太陰星と連帯関係にある太陽星=東南アジアも好調です。3カ月後の好運期に向けて、着々と力を蓄えていくことができる時期です。

 新型コロナウイルスの問題に関しても、希望を持っていいように思います。各国とも冷静に対処していけるでしょう。
 
 そして、人々の海外旅行への期待が高まりを見せそうです。

 では、今月の鍵となる4つの星から見ていきましょう。

 この月のポイントとなるのは、アメリカを示す太陰星、台湾を示す天同星、ヨーロッパ&中東を示す天機星、ロシアを示す巨門星です。

 太陰星=アメリカは、吉星の化禄が伴います。さらには、吉星の左輔と解神が入ってくる星回りで、好況に沸く人々の姿がイメージされます。

 特に活況を呈するのは、金融業、旅行業。人々に福音をもたらし、明るい空気に包まれるひと月となることでしょう。

 天同星=台湾は、吉星の化権を伴うほか、文昌の助けも得られる星回り。今月は希望の光が見えるものと期待できます。

 凶星の病符があるため、新型コロナウイルスの問題からの解放はまだ先のこととなりそうですが、大きなダメージは受けないものと見ています。

 天機星=ヨーロッパ&中東は、吉星の化科を伴います。また、神の降臨を意味する月徳星も入ってくることから、各方面での“新しい動き”が目立ってきそうです。

 例えば、新素材や新機能の開発、ファッションの新しいあり方の提案、コロナ関連であれば、画期的な治療法の発表などが期待できるとき。

 凶星の羊刃がありますが、恐れるほどのことはなく、明るい太陽の光に照らされるような日々となるでしょう。

 巨門星=ロシアは、凶星の化忌を伴います。また、騒動を示唆する五鬼があることから、揉め事が絶えないひと月となる可能性大。

 ウクライナやベラルーシなどの東ヨーロッパ諸国を示す廉貞・天相星は、そうした巨門星の影響を受けるため、ウクライナ侵攻が収束するとは考えづらいですが、星回り的には、これまでのような激しさはなくなると見て取れます。

 カナダ=貪狼星は、凶星の陰煞が入るため、吉凶半々といったところ。

 凶星の影響を強く受ける可能性があるのは、貪狼星が象徴する娯楽面。旅行業などは、少しずつ状況が改善されていくでしょう。

 南アメリカ=紫微・天府星には、吉星の福徳が入ってきます。大きな心配事はなく、明るい陽の光のような平安がもたらされる星回りです。

 特に好調なのは、旅行関係、金融商品、宝飾品。また民生品をはじめとした市民生活に関する業界も活気が出てくるでしょう。

 インド&南アフリカ=破軍星は、吉星の禄存と凶星の天狗が入ってきます。

 凶星の影響は少なく、禄存がもたらす金運の力によって、金融業界が勢いづくでしょう。投資家は笑いが止まらないひと月となるかもしれません。

2022.06.30(木)
文=堀 由美子