ビーチで、水上で、地下で、モルディブカレーからお寿司まで!

 客室数が45室という小さなリゾートながら、「ギリ・ランカンフシ」には3つのレストランがある。ビーチや木陰、ワインセラーでのプライベートダイニングもカウントすれば、その数はさらに増える。

 メインレストランは、「カシヴェリ」。モルディブの言葉で「サンゴの砂」と名づけられた通り、オープンエアのレストランの床は、素足が気持ちいいさらさらのサンドカーペットだ。よく見ると、ヤドカリやヤモリのかわいい足跡が残されていたりする。

 朝食は、目の前で作ってくれるサラダや卵料理のほか、エアコンが効いた屋内には生ハムやチーズ、デザートなどが目移りするほど並んでいる。夕食はアラカルトだったり、ビーチに屋台が並ぶアジアンビュッフェだったり、曜日によって替わるので長期滞在しても飽きない。

 「カシヴェリ」の地下にはハイセンスなインテリアのワインセラーがある。ここには、 1本数千円から百万円近くまで、約500種類1万本のワインが貯蔵されていて、小さな南の島ながら、あらゆるワイン好きのニーズに応えられるラインナップだ。ここでは、ワインに合わせたディナーだけでなく、ワインとチーズ、ワインとチョコレートといったペアリングを楽しむこともできる。

 「オーバー・ウォーター・バー」は、「カシヴェリ」の前の水上バー。飲み物だけでなく、ランチもいただくことができるし、曜日によってはビュッフェディナーとなることも。建物の中央には大きな穴が開いていて、サメの子供たちが集まってくる。大きなソファ席で彼らを眺めることができる、人気の場所だ。

 「バイ・ザ・シー」は、メイン施設があるエリアとは反対側の、見晴らしのいい2階にある日本食レストラン。海に向かって左右に細長い造りは、すべてのテーブルから海がよく見えるようにとの配慮から。オープンエアのテーブル席の両端には、エアコンルームの鉄板焼きと寿司バーがあるので、予約の際に指定しておきたい。

2022.06.21(火)
文・撮影=たかせ藍沙