「何が“善児”だと思うぐらいのニヒルな悪人。いつも薄暗がりに潜んでいて、ずっと暗殺のチャンスを狙っているような不気味さ」(63・女性)

「冴えない顔して恐ろしい暗殺者・善児。演じる梶原善さんは三谷さんの劇団仲間で、『王様のレストラン』時代から、重要な役を担って来ました。梶原善さんの『善』から取ったと思われる架空の人物なので、終盤まで暗殺者として暗躍し、最後に悲惨に斬られるのが楽しみです」(56・男性)

「なぜか要所要所で登場。普段とは違う暗殺者としての一瞬の表情が気になりすぎる」(55・女性)

14位 北条宗時(片岡愛之助)

 義時の兄であり、高い理想を持つ田舎武士である北条宗時。頼朝の無茶ぶりも耐えつつも、ときには弟・義時を振り回す。片岡愛之助が演じる、人間味のあるキャラクターが好評でしたが、第5話の石橋山の戦いによって命を落としました。

「序盤の進行に欠かせない役どころ、また、天真爛漫なキャラクターがとても印象に残っています。本当に惜しい人を亡くしました。何かの間違いで、生き返らないかなと思います。絶対に無理ですけど」(42・女性)

「平凡だった北条義時が、時代の流れとは言え巻き込まれていく背景に、兄である宗時の存在は欠かせないと思うから。ストーリーでも義時が兄に強いられたり、確認しながら慎重に行動するシーンが少なくなかった。人は環境によって変化することを教えてくれる」(43・男性)

「志半ばで亡くなってしまいましたが、新しい世を作ろうとしていたその熱意に感服します」(64・男性)

「北条家の嫡男として、平家打倒の目的のため頼朝を支え続ける明るく頼もしいリーダーのように見えた。頼朝を利用はするがゆくゆくは北条を関東武士の棟梁にするビジョンを持つしたたかさにも興味を惹かれた。早くに亡くなってしまったが、その野望は義時に受け継がれるという意味で、物語の方向を決める大事な役回りだったと思い印象に残っている」(62・男性)

2022.05.15(日)
文=「文春オンライン」特集班