「一瞬しか登場していないが、その存在感がただものではないことを醸し出す。田中泯さんさすがの風格だと思いました。今後鎌倉の歴史にどのように絡んでくるのか楽しみに拝見したいです」(47・女性)

16位 梶原景時(中村獅童)

 石橋山の合戦で、敵であったはずの頼朝の命を助け、その後も鎌倉幕府のために力を尽くした梶原景時。一ノ谷の戦では、戦の天才である義経の才を認めつつも、嫉妬心を見せる様子も。随所で不穏な空気を漂わせる景時は、後の物語を動かす重要な役どころになりそうです。

「石橋山合戦で敗れて隠れていた頼朝を何故見逃したか? 義時の会話の中でそれらしき言葉を言いましたが、頼朝と再会の時にどのような会話があるのか興味のあるところです。義経の戦奉行で平家討伐に行きますが、歴史では義経の戦法を否定するということですが、それが頼朝と義経の溝にどうかかわってくるか、読んだ本との合わせが楽しみです」(72・男性)

「義経との掛け合いが面白い」(70・男性)

「眼力が凄くて、不正を許してくれなさそうだから」(43・男性)

「先見の明があったのか、敵対する頼朝と知りながらわざと見逃してしまう武士。以後頼朝からは厚く信頼され、鎌倉殿を助けてゆく姿が印象に残る。またその末路にも興味がある。この役を演じる中村獅童の格好もよいなと感心する」(80・男性)

「目的のためなら何でもやってしまう、不気味さがある。初めて武士の世を作るにはこのような人物が必要だったのかと恐ろしくもある。これからどんなぞっとするようなシーンがあるのか、怖いもの見たさで逆に楽しみ」(62・男性)

 

15位 善児(梶原善)

 伊豆の実力者・伊東祐親に仕える不気味な下人・善児。セリフはほとんどないものの、主の命に従って、続々と人を暗殺していく仕事人です。バイプレイヤーとして知られる梶原善の怪演ぶりに、「目が離せない」との声も。

「とにかくこのドラマで唯一狂気じみたキャラで、本当に不気味。『梶原善さん、本当はそんな人違うやん!』と思いながらも『実はこんな人なの?』と思えるぐらいの演技がすばらしい」(49・男性)

2022.05.15(日)
文=「文春オンライン」特集班