美容ライターの増本紀子さんが、春ならではの美容のお悩みをスパっと解決。今回は、髪にまつわるお悩みをセルフケアで解消する方法を紹介します。


 紫外線量が急激に増え、花粉やほこりを含んだ強い風が吹く春は、髪の毛のダメージを感じやすい季節でもあります。

 乾燥してパサパサになったり、広がってしまったり……。朝、きちんと整えたスタイルが台無しになってしまうと気分も落ち込んでしまいますよね。

 そこで、ホームケアでうるおいとツヤのある髪を目指してみませんか?

 おすすめは、寝る前に髪の毛を修復してくれる高機能なアウトバストリートメントと、朝、スタイリングしながらうるおいケアができるヘアミルク。W使いで、理想の髪質を手に入れましょう!

 ヘッドスパサロンのスパニスト大森幸枝さん直伝のヘアケア法と、おすすめアイテムをご紹介します。

スパニスト直伝! 夜&朝のヘアケア法

夜はアウトバストリートメントをしっかりなじませる

 一日の汚れをオフし、寝ている間に美髪を目指すために、ぜひ活用したいのが、アウトバスで使うトリートメント。使うときのコツは?

 「アウトバストリートメントは、洗髪の後、ドライヤーで乾かす前の濡れている髪に使います。

 まず手のひらに適量をとったら、両手を合わせて全体にのばします。つけるのは、ダメージ毛になりやすい毛先を中心に、中間までなじませます。髪の根元につけるとベタつくので注意してください。

 もみこむようになじませたら、均一になるように目の粗いコームでとかします。その後、ドライヤーで乾かし、その後、広がりや乾燥が気になる人は、ごく少量を重ねづけするのがおすすめです」(大森さん)

 アウトバストリートメントには香り高いものも多いので、好きな香りを見つけてみて。香りの効果で、上質な睡眠も得られるはず!

朝はトリートメント効果もあるスタイリング剤を選んで

 朝のスタイルを一日キープするために欠かせないのが、スタイリング剤。ミルクやクリームタイプは、保湿効果も高いのでおすすめです。

 「外気や紫外線の影響で、髪表面の乾燥を気にする人が多いのですが、実は内側が乾きやすいという特徴があります。

 ですから、ヘアミルクなどをつけるときは、後ろから前にひっぱるようにし、内側になじませるようにしましょう。

 つける場所は、こめかみから下が目安。ショートヘアの場合は、おじぎをするように頭を下にして、逆立てるようにします」

 スタイルをつくるとき、やぼったい印象にならないようにするためにはどうしたら?

「耳の後ろが広がると、やぼったく見えるんです。後頭部をタイトにすると、スタイリッシュな印象になりますよ」

 乾燥対策もスタイリングもひとつでできるアイテムをぜひ手に入れて!

お話を聞いたのは……
大森幸枝さん

目黒区にあるヘッドスパサロンのスパニスト。しっかりとほぐし、引き上げる確かな技術に定評があり、女優やモデルからもリピートされている。ヘアメイクとしても活躍中。
Instagram @awin__headspa

2022.04.13(水)
文=増本紀子