ちょっとしたコツの積み重ねで、食欲はコントロールできる!

 奇をてらった方法よりも、基本に立ち返った確かな方法に照らし合わせて自分の食習慣を振り返り、少しずついい方向に変えていこう。


自分にとって快適で見た目にも納得できる体とは?

そもそも栄養は足りている?

 人生100年時代を健康で生き抜くためにも、自分にとってベストな体を知り、それを維持していきたい。

 「栄養バランスの整った食事と、食べ過ぎたあとのリセットが習慣になると、体調やメンタルが大きく崩れることが減っていき、自然とベストな体重に落ち着いていきます。

 女性はBMI22が適正体重とされていますが、この数値だとぽっちゃりを気にされる方も多いのが現実。健康的で自分も納得できる体型を目指すなら、BMI20を目安にするといいでしょう」(岸村さん・以下同)

BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))

□ 下瞼の裏側が白っぽい
□ 毎日、便通がない
□ 肌荒れ、吹き出物が気になる
□ 潤い不足、肌が乾燥しがち
□ 同年代の人よりシワ、たるみが目立つ

 上記のうち1つでもチェックがついたら、体にとって足りていない、あるいは、摂り過ぎている栄養素があるというサイン。1日3食をベースに食事を整えていく必要がありそうだ。

血糖値をコントロールしよう

 健康診断の数値に問題がない人も、血糖値を急上昇させない食事法を実践したい。

 「血糖値の乱高下は、血管や膵臓にも負担がかかります。今、健康な人も、血糖値を急上昇させない食べ方は大切。

 ベジファーストで食事の最初に5分ほどかけて野菜を食べることを心がけましょう。野菜が摂れないときはカーボ(炭水化物)ラストを意識して」

魔法のレスキューフードを持っておく

 お腹が空いたら我慢!ではなく、上手に間食して食欲をコントロール。

「間食には、体にダメージを与えない“レスキューフード”を選びましょう。イチオシは、成分も手軽さも申し分のない『豆乳めんつゆスープ』。

 甘栗、ミニトマト、塩・砂糖不使用のトマトジュースやトマトベースの野菜ジュース、それからかつて単品ダイエットで流行したりんご、バナナ、ゆで卵などはそればかりを食べるのはNGですが、食材としては優秀なので間食におすすめです」

「豆乳めんつゆスープ」は、豆乳の血糖値の上昇を抑える効果やかつお出汁の抗肥満作用が期待できる最強の組み合わせ。

 無調整豆乳または調整豆乳に濃縮タイプのめんつゆを適量入れて、レンジで温めるだけ。豆乳が苦手な人は水に替えて、めんつゆスープにしても。

2022.05.09(月)
Text=Yuki Imatomi
Illustrations=Ayaka Maruyama

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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