話題の“やんばる”エリアを独り占め

 2021年のビッグニュースのひとつに、奄美大島、徳之島、沖縄島北部、西表島が世界自然遺産に登録されたことがあるだろう。

 今回紹介する沖縄島北部は、“やんばる”と呼ばれているエリアで、漢字では山原と書き、世界でもここだけに生息する飛べない鳥、ヤンバルクイナの名は聞いたことがあるだろう。

 多くの固有種が暮らしているこの貴重な森を間近に望み、楽しめるのが「やんばるの森に学ぶ サステナブル宿泊プラン」だ。

 東村にある、やんばるアドベンチャーフィールドは、世界自然遺産に登録された“やんばるの森”のすぐ近くにあり、ここではスリリングなジップラインを楽しむことができる。

 ジップラインとは、ポイント同士で架け渡されたワイヤーを滑車で渡るアクティビティのこと。一人ずつ渡っていくので、滑っている間、やんばるの森を独り占めしているような気分になれる。

 ワイヤーと体はしっかり繋がれているので、高所恐怖症の方もご安心を! 一歩踏み出してみると絶景が待っている。

 フィールド内では、約1億年前から存在する植物を見ることができたり、もともといる植物を守るためにも外来種とどう向き合うか、そして世界自然遺産に登録された場所の課題についても丁寧にアテンドしてくれる。

 また、このプランでは、隣接されている又吉コーヒー園で、豆の収穫から焙煎、そしてその場で淹れたての一杯を味わうこともできる。

 コーヒー豆は、収穫したあと、良質な豆の選別、洗浄、殻取り、乾燥、焙煎と非常に工程が多い。豆の内部までしっかり熱を通し、均等に焙煎するためには目を離さず、手を動かし続けることがポイント。いかに丁寧に作業するかで、豆の風味、味が格段に変わってくるのだ。

 収穫からコーヒー1杯を淹れるまで2時間ほど。手首の疲労を感じながら、コーヒーを気軽に購入することが当たり前ではなかったと気づくだろう。

 誰が、どこで、豆を育てているのか、どのような工程を経て私たちの手元に届けられているのか関心をもち、どの一杯を選択するか。コーヒーのフェアトレードについて考えるきっかけをくれる体験だ。 

サステナブル島旅プランの詳細はこちらから

https://www.anaintercontinental-manza.jp/offers/sustainableshimatabi/

2022.03.30(水)
文=CREA編集部