難しいことはおいといて! もっと自由な発想で魚料理をつくってみませんか? 『ひとりぶん、ふたりぶん 刺身パックでさかなつまみ』を上梓した料理家の栗原 友さんが、刺身の盛り合わせでつくる「つくりおき魚つまみ」を伝授します。


◆刺身のハーブオイル煮

ツナ缶みたいに、万能に使えるつくりおきつまみです。

 にんにくがっつり、ハーブやスパイスの効いたオイルがしみ込んだ刺身は、火が通ってもパサつかず、ふわりと柔らかい食べ心地!

●材料(つくりやすい分量)

・刺身の盛り合わせ:250g
・にんにく:2片
・ローズマリー:1本
・タイム:1本
・コリアンダーシード:大さじ1
・塩:小さじ1
・オリーブ油:適宜

●つくり方

(1) にんにくは包丁の腹を当て、上から押しつぶす。厚手の鍋にすべての材料を入れ、オリーブ油はひたひたになるくらいまで注ぐ。油をかぶってないところがあれば、途中スプーンで時々かけながら火を通すといい。

(2) 中火にかけて細かい泡が立ってきたらごく弱火にして10分、刺身の色が変わったら火からおろす。その間、刺身は最後まで動かさないで、身を崩さないように火を入れるのがポイント。

(3) 冷ましてから、ハーブやにんにくと一緒に容器に移す。冷蔵庫で3〜4日保存可能。

(4) 小皿に盛れば超ラクつまみ。パンにのせたり、パスタに使うときは、刺身をほぐしてそぼろ状にするといい。

2021.10.08(金)
文=栗原 友
写真=鈴木泰介
スタイリング=久保田朋子