自由に海外旅行を楽しむにはまだ少し時間がかかりそうです。今こそ、国内に目をむけて、すぐそばに広がる素晴らしい景色を楽しみませんか?

 日本各地の観光のプロに聞いた、その地ならではの夏の絶景・風物詩をご紹介。

 今回は、旅情をそそる「無人島」を特集します。


◆佐賀県

いろは島

 伊万里湾に浮かぶ大小48ほどの無人島から成る、いろは島。

 いろは48文字にちなんで空海(弘法大師)が名付けたといわれており、「青い海の中に浮かぶ緑の島々の美しさにさすがの弘法大師も筆を投げた」という伝説を持つ、玄海国定公園有数の景勝地だ。

 「波の穏やかないろは島では、初心者でもシーカヤックを楽しむことができます。

 透き通る海と心地よい潮風、そして優しい波の音に癒やされてみてはいかがですか?」(「佐賀県内観光協会」スタッフ)

いろは島(いろはじま)

所在地 佐賀県唐津市肥前町満越886-3(ふれあい自然塾ひぜん)
https://www.asobo-saga.jp/feature/10things/04/

◆鹿児島県

知林ヶ島

 指宿市街地の北東、田良岬より約800メートル沖合に浮かぶ周囲約3キロの無人島「知林ヶ島」。

「昔は老松が茂り、夜、この付近を通過する帆船の船乗りは、風に揺れる松林の音を頼りに航行したことから『知林ヶ島』の名が付いたといわれています。

 3月から10月の間、大潮や中潮の干潮時に砂の道(砂州)が出現し、島に渡ることができます。心地よい潮風を感じながら、家族や友人、恋人同士で砂の架け橋を渡って、素敵な思い出をつくってみませんか?」(「かごしまの旅」担当スタッフ)

 砂州情報は指宿市観光サイト「いぶすき観光ネット」で確認できるとのことなので、訪問の際にはチェックを。

知林ヶ島(ちりんがしま)

所在地 鹿児島県指宿市西方
https://www.ibusuki.or.jp/tourism/view/chiringashima/

◆沖縄県

西表島 バラス島

 バラス島は、西表島と鳩間島の中間に浮かぶ、サンゴの欠片でできた無人島。潮の満ち引きにより1日に数時間しか顔を出さないことから、「奇跡の島」と呼ばれている。

 砂ではなく真っ白なサンゴでできた島の海は、どこまでも透き通っていて美しい。

 「透明度の高い海で熱帯魚と触れ合うシュノーケリングが人気を集めています。

 ブルーのグラデーションにカラフルな魚やサンゴ礁が織りなす光景は、旅をより楽しい時間にしてくれますよ!」(おきなわ物語 糟谷さん)

西表島 バラス島(いりおもてじま バラスとう)

所在地 沖縄県八重山郡竹富町西表島
https://www.okinawastory.jp/about/yaeyama_area/iriomote/

2021.08.15(日)
文=佐藤由樹、CREA編集部