ユニークで耳に残る! 珍味曲

 「これ、ものすごいチャレンジしてますよね!」と拍手を送りたくなる曲が時折顔を出すのも、「みんなのうた」の醍醐味。どの時代に聴いても新鮮さを失わない名曲をご紹介。

●「トレロ カモミロ」(西六郷少年少女合唱団)

 「トレロ カモミロ」とは、闘牛士の名前。彼は男の中の男だが、どこでも寝てしまう。闘牛場でも寝てしまう! 倒した牛の上で寝てしまう! 思わず「ちょっとちょっと大丈夫!?」と心配してしまう衝撃の一曲である。イタリアの歌曲だそうだがあえて言おう。ハッピークレイジーだと。オ・レ!

●「三女・おさがり節」(東京放送児童合唱団(加藤梓))

 洋服はいつもおさがりが回ってくる。そんな三女の宿命を、三味線の音色とともに朗々と歌い上げる、愛しくてせつなくて心強い名曲。「へい! ウッ!」と入る合いの手もイカしている。「ぐっとこらえておさがり節~♪」作詞作曲は「山口さんちのツトム君」のみなみらんぼうさん。素晴らしい!

●「花さかニャンコ」(谷山浩子)

 可愛らしい声とアニメにほのぼの聴き始めるも、「ニャンコニャンコ花さかニャンコ……」(作詞:谷山浩子)と指先や鼻の穴、宇宙の果てまで花を咲かせるニャンコが怖くなってくる。一度聴くと1カ月くらいは耳から離れない、作業中無意識に歌ってしまうなど、脳へのインプット度もやたら高いデンジャラスソングだ。「みんなのうた」は谷山浩子さんなしでは語れない!

2021.05.18(火)
文=田中 稲