オーストラリア・シドニー発のオールデイダイニング「bills」。そのオーナーでレストランターのビル・グレンジャーはこれまで多くのレシピ本を出している。

 処女作から20周年を記念する「オーストラリアン・フード」(英語版)の出版を機に、CREAのために味噌を使った特別な3つのレシピを提供してくれた。

 それぞれのレシピの秘話を、ロンドンに住むビルにオンラインでインタビュー。

●ビル・グレンジャーのコメント&アドバイス

 きゅうり、豆腐、味噌、すべて日本のキッチンにもある食材でしょ? それにピーナッツとコリアンダーを加えれば、簡単にできあがり。軽めのサイドディッシュにどう?

 僕は豆腐も大好きなんだ。インドネシア料理のガドガドサラダからインスピレーションを得たレシピ。オーストラリアの料理はインドネシアも含め、いろいろな国の食文化をミックスてきた歴史もあり、このレシピは僕がさまざまなところに旅をした結果、思いつたものなんだ。

 「インドネシア風きゅうりのディップ(きゅうりの豆乳ヨーグルト和え、味噌と豆腐のディップ)」はクラッカーと一緒に食べたり、そのまま小皿に取り分けて食べてもらったりしてもいいね。

 ちょっとつまむのにヘルシーなサイドメニューで、色々な食感のミックスが楽しい。イマドキな炭水化物抜きの友達を招待したときにも、もってこいの一品だね!

●「インドネシア風きゅうりのディップ(きゅうりの豆乳ヨーグルト和え、味噌と豆腐のディップ)」の作り方

■材料(4人分)

【ディップ】
・絹豆腐:300g
・味噌:大さじ2
・ピーナッツバター:大さじ2
・すし酢:大さじ2
・みりん:大さじ2
・オリーブオイル:大さじ2

【ソース】
・豆乳ヨーグルト:大さじ1
・米酢:大さじ1
・ごま油:大さじ1
・醤油:大さじ1
・砂糖:大さじ1
・赤唐辛子:1/2本 輪切りに
・塩:ひとつまみ

・きゅうり:1本
・軽く炒った無塩ピーナッツ:大さじ2 粗く刻む
・トースト黒ゴマ:大さじ1
・コリアンダー:盛り付け用
・赤唐辛子:ひとつまみ 輪切り 盛り付け用

■作り方

(1)ディップの全ての食材をなめらかになるまでブレンダーにかける。好みに味を調節する。フタ付きの容器に入れて冷蔵庫で冷やす。

(2)ソースは、豆乳ヨーグルト、米酢、ごま油、醤油、砂糖、赤唐辛子、そして塩ひとつまみを入れて混ぜる。

(3)きゅうりの両端を切り落とし、麺棒でまんべんなく優しく叩いて1/4程度の薄さにする。それから小さく切る。きゅうりをソースに入れて5~10分ほどマリネする。

(4)ディップをスプーンでお皿にすくい全体にぬりつける。その上にきゅうりを盛り、赤唐辛子を散らす。ピーナッツ、黒ゴマ、コリアンダーの葉で飾り付ける。

ビル・グレンジャー

レストランター。1993年、シドニーにて「bills」を開業。
アボカドトーストやリコッタパンケーキなどシンプルで素材を活かしたメニュー、オーストラリア人らしい気取らないビルのユニークなダイニングスタイルが話題となる。ニューヨークタイムズは「シドニーのエッグマスター」、ワシントンポストが「アボカドトーストを作った男」とキャッチコピーを付けるなど、ワールドワイドに注目を集める存在に。billsはシドニーに3店舗、ロンドンに4店舗、ソウルに2店舗、ハワイに1店舗を構えるまでに。2021年、処女作から20周年を記念する「オーストラリアン・フード」(英語版)を出版。現在はロンドン在住。

bills

https://billsjapan.com/

レストランター、ビル・グレンジャーが代表を務めるオーストラリア・シドニー発のオールデイダイニングレストラン。
国内では、七里ヶ浜、お台場、横浜赤レンガ倉庫、表参道、二子玉川、福岡、銀座、大阪の8店舗。世界では19店舗を展開する

bills 銀座

https://billsjapan.com/jp/銀座

bills 七里ガ浜

https://billsjapan.com/jp/七里ヶ浜

bills 横浜赤レンガ倉庫

https://billsjapan.com/jp/横浜赤レンガ倉庫