“同居人”こと愛猫2匹に翻弄される毎日とは?

 お笑い芸人さんに一緒に暮らすペットを紹介してもらう連載「お笑い芸人の“うちの子”紹介」。

 第2回に登場いただくのは、ドラマ「今日から俺は!!」への出演ほか、毎年新作コントを披露する『シソンヌライブ』を開催するなど、コントに定評のあるお笑いコンビ・シソンヌの長谷川忍さん。

 知人から譲り受けたスコティッシュフォールドのコピーくん(5歳)、ぽこ美ちゃん(3歳)と一緒に暮らしています。

 猫を飼うのが初めてだったという長谷川さん。個性的な性格のコピーくんとぽこ美ちゃんに日々、翻弄されているようです。

 飼うと決意するまでの奥様とのやりとり、王様気質なコピーくんとちゃっかり者のぽこ美ちゃんの様子を頬を緩ませて身振り手振りを交えながら話してもらいました。


「猫を飼うときには本を3冊くらい買って、勉強もしました」

――長谷川さんは現在、コピーくんとぽこ美ちゃんと暮らしてるんですよね。まず、コピーくんを招き入れたきっかけを教えてください。

 奥さんの親戚に猫を飼っている人がいて、その親戚の人から知り合いの家にスコティッシュフォールドの子供が5匹生まれたと聞いたんです。

 奥さんの実家も僕の実家も飲食店をやっていたから、小さい頃、飼えなくて。ただ、ふたりともペットのいる生活に憧れていたこともあって、「俺たちが猫を飼うなんて贅沢な暮らしをしていいのかな?」「いや、どうだろう?」「えぇ、じゃあ飼うんですか?」「いやいや、ないない」みたいなやりとりを2~3日繰り返して。時には、“今こうやってふたりで座ってるとき、あそこにいるかもしれないのか……”ってシミュレーションもしてました。

――決断をするまでに、結構時間がかかったんですね。

 かかりましたね。やっぱり命を預かるのは責任があることなので勇気がいりますし、こういう仕事なので時間が不規則ですから。

 奥さんは飼いたかったんでしょうね。自分が2歳くらいの頃の写真に猫と僕を合成して送ってきたりとよくわかんないことをし始めたので、そこまでするなら飼ってみようっていうことになりました。

 アビシニアンを飼っていた男友達の存在も大きかった。「猫飼いたいんだけど、地方に行ったり、奥さんがいないときは家を空けることになるからどうしよう」って相談したら、「飼えばいいじゃん。いろいろと教えるし、家にいないときはうちで預かってあげるよ」って言ってくれたんです。

うちの子ベストショット①

 で、2015年に北海道から飛行機に乗って、生まれて3カ月くらいのコピーがやってきました。

 そのときはすでに、『キングオブコント』で優勝してたっていうのは言っておきたいです。優勝してないのに何猫飼ってんだって思われたくないので(笑)。本を3冊くらい買って、勉強もしました。

2021.02.22(月)
文=高本亜紀
撮影=平松市聖
写真=長谷川忍