煮干しと豚そぼろオンで現地の味に!

 最近、インスタント麺が目覚ましい進化を遂げている、と知ってはいたものの、まさかここまでとは!

 マレーシアの麺料理「パンミー」のインスタント麺「パンミー Pan Mee」がすごいんです。

 パンミーって何ぞや、という方にまず説明。パンミーとは卵入り小麦麺のこと。板状に生地を伸ばしてカットするので、漢字で「板麺」となり、板がパン(またはバン)、ミーは麺をさします。

 板状に生地を伸ばしさえすればパンミーなので、細麺、平うち麺、すいとんに近いちぎり麺など、麺の形状はさまざま。それに合わせて、味つけも多彩なのがパンミーの魅力。

 このパンミーのインスタント麺は、麺のもっちりした食感に、煮干しや海老のだしの香りまでしっかり再現。魚スープのオリジナルから、チリソースを混ぜる汁なしタイプ、風味豊かな海老スープまで、専門店なみのバラエティ豊かな商品揃えも驚き。

 3種のインスタント麺で、こちらの4種のパンミーを作ることができます。

 それでは、現地の味が再現できる、おすすめの具を紹介しましょう。

魚だしのオリジナルは、カリカリ煮干しが必須

 私がマレーシアにいた頃、いちばんよく食べた料理が、この「パンミースープ麺(シーフード味)」。煮干しのだしでとったスープ麺で、日本のうどんに近い食べやすさ。

 パンミースープ麺に必須の具は、ずばり、煮干し。そうなんです、スープのだしとしても使っている煮干しを麺の上にもオン。煮干しのカリカリ食感と香ばしさが絶妙なアクセントになり、これぞ見事なパンミー・ワールド!

 もうひとつ、現地では「サユ・マニス」と呼ばれる緑の葉っぱも加えるのですが、これは日本では手に入らないので、サラダ用のホウレンソウで代用。つるっとした食感がそっくりです。

2021.02.16(火)
文=古川 音(マレーシアごはんの会)
写真=新田知沙