卓越した技術と表現力で人々を沸かせるパフォーマーの3人

 Da-iCEのパフォーマー工藤大輝さん、岩岡徹さん、和田颯さんに、今一番ハマっていること・ものを教えてもらいました。

 笑顔をたくさん交えながら語っていただいた、三者三様の個性豊かなインタビューは必見です。

 また、今回は特別に、ハマっているものに関する「オフショット」も公開します! どうぞお見逃しなく。

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工藤大輝×「フィルムカメラ」

「より強く『残しておきたいもの』を撮っています」

工藤大輝(くどう たいき)

1987年6月28日生まれ。北海道出身。パフォーマー。リーダー。作詞・作曲も手掛け、楽曲提供も。TBSラジオ「TALK ABOUT」ではパーソナリティーを、ABEMA「恋する♥週末ホームステイ」ではスタジオ見届人を務める。ソロ写真集『-極光-』『-彗星-』『-邂逅-』を発表。

――フィルムカメラを購入したのはいつですか?

 2020年の秋です。もともとInstagramにアップする写真は、フィルムカメラのアプリを使っていたんです。

 いよいよ本物が欲しくなってきたタイミングで、たまたま何かの番組でフィルムカメラの特集を見て、より欲しくなりました。

 いろいろ調べてから、フィルムカメラ専門店にひとりで行って、店員さんに相談に乗ってもらいながら吟味して。

 一番欲しかったCONTAXのT3がとんでもない価格に値上がりしていたので、シンプルで、デザインが可愛くて、サイズが小さめで、操作が簡単なミノルタのTC1を購入しました。

――フィルムカメラの魅力とは?

 入り口は写真の質感でしたが、使ってみると、フィルムカメラ特有の面倒臭さもけっこう好きでした。現像に出して、データになるまでどんな風に映っているのかわからないところとか。

 荷物になるんですけど、カバンに入れておくと「あ、撮ろうかな」となるところも好きです。

――携帯のカメラと、撮るものは違いますか?

 被写体も撮るタイミングも同じです。ただ、より強く「残しておきたいもの」を選んでいる気がします。

 もともと何回もシャッターを切るタイプではないので、フィルムカメラに向いているのかも。

 指がファインダーにかぶらないかぎり、フィルムはなんとなくいい仕上がりになりますし。

――2機目、3機目が欲しくなりませんか?

 CONTAXのT3は、いつか欲しいです。写真の質感がちょっと違うんですよ。けっこうパキッとしてる。もっと昔の質感になるものも欲しいです。

 そういえば、店員さんから「一機買うと止まらないよ」と言われました(笑)。

 でもまずは、カメラよりもフィルムで遊びたいです。モノクロや色彩度の違うものを使ったらどうなるのかに興味があります。

――工藤さんにとってフィルムカメラとは?

 カメラが中心ではなくて、自分の生活の動線上で使うもの。

 「記憶」ではなく大事な「記録」。

 保存データがすべてぶっとんだことがあるので(笑)、ネガフィルムとして残ることに安心感があります。

2021.01.20(水)
文=須永貴子
撮影=榎本麻美
動画撮影=松本輝一