古くは薬代わりとしても重宝されたハーブとスパイスをお菓子にひとさじ。体を温めたり、免疫力や抗酸化力を上げたり、リラックスできたり―。

 食べる幸せに“効能”が上乗せされます。本格的な冬に備え、体と心を支える「5つ」の甘いものレシピを菓子研究家の長田佳子さんに教わりました。


美の栄養補給&ラム酒で高揚感も「洋酒とスパイスのプリン」

 カルシウムと鉄分が豊富で低脂肪のキャロブを使い、ヘルシーなチョコ風味に。

 アーモンドのビタミンEはエイジングケア、クローブは胃腸の働きをサポート。

●材料(直径17センチのキャセロール1台分)

・卵:2個
・きび砂糖:30g

[A]
・キャロブパウダー(またはココアパウダー):20g
・アーモンドパウダー:30g
・クローブパウダー:ふたつまみ

・乳200ml
・生クリーム:大さじ4
・ラム酒:小さじ1

[カラメル]
・きび砂糖:60g
・水:小さじ4

●つくり方

(1) カラメルをつくる。鍋に材料を入れて中火にかけ、かき混ぜたりせずに焦がす。色がついたらキャセロールに流し入れる。

(2) ボウルに卵ときび砂糖を入れて泡立て器でよく混ぜ、[A]を入れてよく混ぜる。牛乳、生クリーム、ラム酒を加えてさらに混ぜ、ざるなどでこし、冷蔵庫で30分ほど休ませる。

(3) (2)を(1)のキャセロールに流し入れる。天板に湯を張り、キャセロールを入れ、140度に予熱したオーブンで30分ほど湯せん焼きにする。

長田佳子(おさだ かこ)さん

菓子研究家。1977年生まれ。三重県出身。老舗フランス料理店、YAECAのフード部門「PLAIN BAKERY」などを経て、「人を癒すお菓子を」という思いから、2015年に自身のブランド「foodremedies」を立ち上げ、菓子研究家に。著書に『全粒粉が香る軽やかなお菓子』(文化出版局)など。

寒い一日、体と心に効く
ハーブとスパイスのお菓子

2020.10.28(水)
Text=Asami Kumasaka
Photographs=Nao Shimizu
Styling=Makiko Iwasaki
Recipe=Kako Osada(foodremedies)
Cooperation=UTUWA

CREA 2020年11・12月合併号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

きれいな人がしてること。

CREA 2020年11・12月合併号

揺らがない自分でいるための習慣&コスメ
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定価820円

様々な業界で活躍する人たちの人生を支えてきた習慣とは? 大切にしている美の価値観とは? 時に悩みながらも、美容を通して“自分らしさ”に真摯に向き合ってきた“あの人”に取材。そこから見えてきたのは、揺らがない自分でいるための美容でした。