「ぱるる」という世界観、ジャンルを体現していたい

――幅をあえて広げているとのことですが、「MIRROR」のプロデュ―スをはじめ、YouTubeチャンネルでもお酒に挑戦してみたり、積極的にやってみたいことに挑戦している様子が見て取れます。

 AKBで選抜に入れてもらったぐらいから毎年、来年こうなっていたい、次はこういうことをしたい、というのを箇条書きにしているんです。だけど、去年は「これから私は何をしたいんだろう」ってちょっと悩んでいたんですね。女優・島崎遥香なのか、アイドル・島崎遥香なのか、それとも……って。

 それで友人に相談していたら「ジャンルを決める必要はないんじゃない」って言ってもらって、それっていいなあと思ったんです。その人にしかない世界観。ジャンル。そうでいたいって。自分で自分を規定しても仕方ないですし、私は私、「ぱるる」でいいなって。

 小泉今日子さんや中山美穂さんが、今でもキョンキョン、ミポリンって呼ばれているように、そういう感じで、ずっと「ぱるる」って世界観で仕事ができたら素敵ですよね。

――2020年の島崎さんからは確かに自然体の美しさが感じられます。今ご自身が大切にしていることはどういうことですか?

 「楽」かなぁ。「楽」って楽しいというのはもちろんなんですが、余裕という意味もあると思うし。だから仕事でもプライベートでも気持ち的に「楽」さを感じられるような環境に整えるように意識していますね。

 特に、プライベートだと、以前はお休みの日は誰とも会わずにおうちにいることが多かったんですが、最近は誰かと会うようにして出かけるようにしていたり。でもそれだけじゃなく、基本的にひとりの時間は好きなので、自分だけの時間もしっかりととるようにしたり。ペースとバランスを保つようにしています。

――最後に今の目標を教えてください。

 今はとにかくみんなに恩返しをしたいって気持ちが強いです。ファンのみなさんやスタッフのみなさん、周りの方々に支えていただいて今の私があるので。

 だから、これからも色々なことに挑戦したいし、求められることには応えたいって思いますね。外国語も勉強したいし、旅に出るのも面白そう、もっともっと自分自身の幅を広げていきたいですね。

2020.10.12(月)
文=CREA編集部