2020年9月25日(金)に、神木隆之介25周年アニバーサリーブック『おもて神木/うら神木』(発行:株式会社アミューズ)を刊行した神木隆之介さん。
 
 インタビューでは、ものごとを積極的に楽しむコツ、心を楽にしてくれた母からの言葉、そして最終的な野望まで、赤裸々に語ってくれました。

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なんだかんだいって 演じているときが一番楽しいんです

――25年間、俳優を続けてこられたのはなぜだと思いますか?

 「楽しい!」と思えているからでしょうね。楽しいか楽しくないかで、いつも選択してきました。(俳優を)辞めようと思ったことはないですが、「辞めたいと言っちゃいけないんだろうな……」とぼんやり考えていた時期はありました。予定されている撮影や仕事があるなかで、勝手に辞めるとは言えない。このまま続けていくんだろうなと。

 でも、なんだかんだいって、僕は演じているときが一番楽しいんです。現場にいる楽しさのほうがまさっていたので、続けたいと思えたんだと思います。

――これまで多くの俳優さんを取材させていただきましたが、俳優業のどんなところに楽しさを感じるかと質問すると「楽しい……?」と首をひねる方がほとんど。「面白い仕事だし、誇りも持っているけれど、楽しいというのとはちょっと違う」とおっしゃいます。

 あはは。わかります! ロケで屋外にいることも多いし、真冬に夏服のときも真夏に冬服を着なければいけないこともある。(朝早くて)眠いし、長台詞も覚えなくちゃいけないし、風邪を引いたらアウト。長時間に及ぶ撮影もありますし、辛いと思い始めたら、とことん辛い仕事なんだと思います(笑)。

2020.09.27(日)
文=黒瀬朋子
撮影=榎本麻美,釜谷洋史(本)
ヘアメイク=MIZUHO(vitamins)
スタイリスト=吉本知嗣