台湾の饒河街夜市での鳥卦(神鳥占い)が“当たる!”と評判の悟明老師。実はあらゆる占術に精通していて、台湾ではメジャーな紫微斗数での鑑定も行っています。

 そこで、日本の読者のために、毎月の世相を紫微斗数で読み解いてもらうことに。ここでは大局をみる際に使われる「天下第一盤」で占います。


【2020年7月】悟明老師が占う「世界の空気」

 7月は、3つの好ましい星と1つの注意すべき星が鍵となります。

 好機をもたらす星のひとつが天梁星。世界全体の平安と経済の回復が期待できます。

 紫微星は、人々が山や水辺など、屋外のレジャーに向かう動きを示唆。

 さらに、左輔星なる吉星が、それらの動きをサポートするという星回りで、これらを併せ見ると、世界共通の問題であるコロナ禍が徐々に収まり、人々が日常を取り戻しはじめ、経済も回復してくるように見て取れます。

 心配事を示しているのが武曲星。

 武曲星は財政を司る星であり、コロナ禍で経済的なダメージを受けた人々に事業や生活の立て直しのチャンスをもたらす反面、“風”を起こす星回りでもあるため、世界的な台風や洪水といった天災で、甚大な経済的損失を被る国が出てくる可能性があります。

 そうした経済面での不安定さが、貿易戦争の原因になることも。

 また、6月に世界各国で勃発している暴動は、8月まで続くように思われます。

 国別に見ていくと、前述した3つの星の影響を受け、経済がいち早く回復へと向かうのが、アメリカ、ロシア、フィリピンです。

 なかでも、天梁星に位置するロシアは、人々の幸福度が高まる気配です。

 ロシアと銀河線で結ばれ、星の影響を受けるヨーロッパも、安らぎを感じられるひと月になりそうです。

 その一方で、台風や洪水などの天災に悩まされる可能性が高いのは、中国大陸、台湾、日本、韓国です。

 この傾向は8月まで続くので、日本の皆さんも、避難場所の確認、防災用品の準備や食糧の備蓄を早めにしておくと安心です。

 また、インドには“病符”という星が入るため、コロナなどの感染症、サバクトビバッタの被害、豚コレラなど、さまざまな問題がくすぶり続ける気配で、7月はインドのニュースを見聞きする機会が増えそうです。

 アフリカ、南アメリカ大陸も同じように感染症の拡大に悩まされるひと月に。

 そして、気になる米中の対立ですが、問題の火種ともいえる“化忌”が中国に入り、銀河線で結ばれているアメリカはその影響を受けるため、コロナをめぐる賠償問題などの衝突は、どちらも引くことがなく膠着状態が続き、7月も収まることはないと見ています。

2020.06.29(月)
文=堀 由美子