イタリア郷土料理の研究家が、簡単なイタリア料理をご紹介!

 郷土料理こそがイタリア料理の真髄!

 イタリアンというと、ピザやパスタを思い浮かべる方が多いと思いますが、実はイタリア料理の大きな特徴は、各地方にある多様な郷土料理なんです。

 南北に長いイタリア、気候も食べる食材も調理法も様々です。

 そして、忘れてはいけないのが各家庭を支えてきたマンマの料理。

 そこには郷土への愛や家族の愛がたっぷりつまっています。

 そんな各地方の郷土料理やマンマの工夫料理を研究している私、齊藤奈津子が家でも出来る簡単なイタリア料理をご紹介します!

 簡単だけど見栄えが良くてやった感がある! 忙しい日本のマンマにもぴったり。

 ちなみにイタリアでは、家庭でもパスタやリゾットなどの前に前菜を食べます。

 前菜を意味するアンティパストは、ラテン語のアンティ(前の)+パスト(食事)が語源で、まさに食事の前に食べるものを指します。

 生ハムやチーズ、野菜など軽いものが多いですね。

 その次にプリモピアット(第一のお皿)といってパスタやリゾット、スープなどを食べます。スープは、パスタと同じ扱いなのが意外です。そして最後にセコンドピアット(第二のお皿)といって肉料理や魚料理などのメイン料理を食べます。

 家庭でもこの順番で出てきます。

 というと、すごい! と思いがちですが、日本の一汁三菜が一つずつ順番に出てくるイメージです。

 今回は早速、前菜のレシピをひとつご紹介します。

2020.04.14(火)
文・撮影=齊藤奈津子