ホッとする味のごはんを楽しもう

 「自粛要請」が続き、外食が難しくなりました。

 うちではできあいやコンビニフード、レトルトの出番も増えています。そのままでもおいしいけれど、「ちょい足し」すると、なおおいしい。

 栄養バランスも多少なりともよくなるし、何より、ホッとする味わいに近づくんですね。

 前回はちょい足しに向く食材リストと、豆苗や三つ葉、ネギ、ニラを使った具体例を挙げました。今回は、その続きです。

◇ちょい足しにおすすめの食材と 向いている利用法

●乾物類

 長い期間保存できるのがうれしい乾物類。私はワカメ、春雨、糸寒天の3つを常備しています。

ワカメはサラダのトッピングにも

 乾燥ワカメは味噌汁やラーメンの具にもいいですが、ピリ辛系のスープにもよく合います。

 もどす手間がOKなら、水気を切ったのちサラダに加えても。野菜を買いに行く時間がとれないとき、私は乾燥ワカメによく頼ります。

 温泉玉子をのせて好みのドレッシングかポン酢でもかければ、ちょっとした一品にも。

 食物繊維にミネラルも摂れる頼もしい奴、ワカメ。もどす場合は、目安として「10倍量になる」と覚えてください。初めて使うときはごく少量で、まずはお試しを!

春雨は汁もののボリュームアップに

 カップスープ1杯ではちょっと物足りないけど、おにぎりや肉まんを買うほどではない……。そんなときに活躍するのが春雨。小分けタイプが断然使いやすいですよ。

糸寒天は食物繊維が足りない人に

 聞き慣れないかもですが、お菓子づくりなどに使われるあの寒天を細切りにしてあるもの。

 汁ものに加えればすぐに火が通って食べられ、無味無臭なので味も変わりません。もともとは海藻なので、食物繊維を手間なく摂取できます。

 カップスープに小分けの春雨1個、糸寒天少々を加えた状態。私はよくダブル使いするんですよ。こんなふうに、どちらも最初から加えてしまってOKです。お湯の量は気持ち増やしてください。

2020.04.16(木)
文・撮影=白央篤司