テレワークなど日々の生活が変わっている昨今。「肩こりがひどい」「よく眠れない」なんてことが。そして、常につきまとう「痩せない」という永遠の悩み……。

 ストレスシティ東京は頼れるマッサージや鍼灸を施してくれるスポットの宝庫。不調や未病といった悩みに向き合ってくれます。

 ここではゴッドハンドと呼ばれるかたがたを訪ね、その秘密をレポート。また、ご自身が頼りにされている鍼灸院を、リレー形式でご紹介します。

ダイエットは 一生、続けるものではない!

 鍼灸治療院というと、通い慣れていない人にとってはちょっと怖いイメージ。

 それでも「Harriet Ginza(ハリエット ギンザ)」が予約困難なほど人気となっているのは、人から見てわかるほど痩せてきれいになる女性が大勢いるからです。

 ここは“生涯ダイエッター”と自虐していた女性たちが、みるみる痩せてきれいになっていくと話題の鍼灸院。

 総院長の関口 賢先生によれば、

 「数ある方法のなかで、鍼灸が好きという人は少数派。

 ここに来院されるかたがたも同様ですが、『自分を変えたい』という思いが先にあり、実際に変わるからこそ、続けてもらえるのだと自負しています。

 鍼灸はそのための手段に過ぎません」と語ります。

 関口先生の施術は、考え方としては“養生”に近いもの。

 たとえば鍼でも、耳つぼなどの局所的なものではなく、体質改善を主とした根本的な施術を重視しています。

 「結果には必ず原因があり、それを解決しない限りは、単なる一時しのぎになってしまう。

 ダイエットでたとえるなら、体重を落とすことだけにフォーカスし、体を根本的に変えないままでは、必ずリバウンドする。

 施術もダイエットも、一生続けるものではありません。

 偏ったり弱ったりしている体を本来のニュートラルな状態に戻し、自己回復力を高め、その人の体に定着・習慣化するように“バディ”となって並走するのが、僕らの役目です」

 過剰な食欲を抑え、体にとって余分なものをエネルギーとして使える状態へ。さらに食べたものをしっかり消化・吸収できる胃腸の働きを促し、代謝を上げ、太りにくい体をつくる。

 そのためにここで推奨しているのが、鍼とファスティング(断食)の組み合わせです。

2020.06.08(月)
文=伊藤由紀
撮影=佐藤 亘