肌もスタイルも思考も美しく健康的でありたい、そんな望みを一手に引き受けてくれるのが腸。

 ストレスや不規則な生活、保存料や添加物の多いコンビニごはんなどで疲れきった腸を整えたい。

 カラダにいい腸活とは、腸を「休める」「整える、修復する」「善玉菌を増やす」「いらないものを出す」の順を追って行うことが大切。この4ステップを簡単に実践できるレシピを管理栄養士の大島菊枝さんに教わりました。

» 医師が語る美腸づくりの4ステップ


【1】腸を休める

 疲れた腸を休めるには、好みの野菜でつくったリセットスープだけで過ごす1日半の“休腸day”を。不溶性の食物繊維が多い野菜は避け、牛乳は使わずにさらっと仕上げるのがポイント。

●ピュレポタージュ4種

 蒸し煮調理で旬の野菜が持つ旨味を引き出すので、乳製品不使用でも大満足。

 素材自体の甘みがあり、カラフルなこれらの野菜のほか、アスパラガスやそら豆でつくるのもおすすめ。

[にんじん]材料(2食分)

・にんじん:1本
・たまねぎ:1/2個
・水:500~600ml
・オリーブオイル:少々
・タイムの葉:適量
・塩:ひとつまみ

[ビーツ]材料(2食分)

・ビーツ:1株
・たまねぎ:1/2個
・水:500~600ml
・オリーブオイル:少々
・コリアンダーシード:適量
・塩:ひとつまみ

[ポテト]材料(2食分)

・新じゃが:2個(約200g)
・たまねぎ:1/2個
・水:500~600ml
・ココナッツオイル:少々
・クミンシード:適量
・塩:ひとつまみ

[グリーンピース]材料(2食分)

・グリーンピースのむき実(冷凍でも生でも):200g
・たまねぎ:1/2個
・水:400ml
・オリーブオイル:少々
・ミントの葉:適量
・塩:ひとつまみ

■つくり方

(1) 具材はそれぞれ薄切りにする。

(2) 鍋に塩、オイル、1を入れてふたをし、弱めの中火で5分ほどそれぞれ蒸し煮にする([グリーンピース]はたまねぎだけを蒸し煮にする)。

(3) 水とハーブを入れ、やわらかくなるまで15分(グリーンピースはあとから入れて3分)ほどそれぞれ弱火で煮る。

(4) それぞれをミキサーでなめらかになるまで攪拌し、好みでこす。さらっとしたほうがよければ水を加えて濃度を調節し、塩で味を調える。仕上げにハーブを散らす。

●レシピを教えてくれたのは……
大島菊枝(おおしま きくえ)さん

管理栄養士。大学で栄養学を追究、研究職についていたキャリアを持つ。現在は雑誌などにメニュー提案をし、著書に『朝ごはんはすごい ―一生太らない食べ方習慣―』(ワニブックス刊)。


●監修をしてくれたのは……
蘆田英珠(あしだ えいじゅ)先生

代官山クリニック院長。美容皮膚科医として、皮膚の治療だけでなく食事を含めた栄養療法を取り入れている。素材選びにこだわった、体の機能を正常化するスープの通販も行う。
https://daikanyamasalad.shop-pro.jp/

美腸をつくる
疲れを癒やすごはん

2020.03.22(日)
Cooking & recipe=Kikue Oshima
Text=Yuko Kaneko
Photographs=Kiichi Fukuda
Styling=Makiko Iwasaki

CREA 2020年4月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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なんでもないことでイライラ、頑張っているのに空回り。そんな誰にでもある心のモヤモヤを、日々の美容の積み重ねで解消できればと思い、様々な専門家に取材しています。肌と心と体は密接に繋がっているから、スキンケアのテクスチャーが前向きな気分に変えてくれたり、腸を整えることでポジティブになれたりするものです。