ボートをチャーターして島を一周

 ロン島は面積78平方キロ、やや傾斜しつつ南北に伸びた島の、中央部分が細くなった形とでもいうのでしょうか。

 今回のリゾートがあるのは南部のソクサンビーチ。島いちばんの長さを誇る白砂の4マイルビーチ(7キロくらい)がのび、視界の遠くにリゾートがもう1軒とローカルの村が見えます。

 宿の前はプライベートビーチ状態。なかなかのご機嫌な環境です。

 この島の開発がスタートしたのは、およそ6年前。海外のテレビ番組「サバイバー」のロケ地となったのがきっかけだとか。じわじわと人気が上がり、メイン桟橋のコ・タッチビーチ周辺にバックパッカー向けの宿が続々と登場。

 撮影隊のベースキャンプだったコチラも2016年、ソクサンビーチリゾートとしてオフィシャルにオープン。それから一気に開発が加速し、バンガローやリゾートなどがオープンしています。

 午後は日差しがますますパワーを取り戻し、晴天に。ボートをチャーターして、島を一周し、隣のロンサレム島へも足を延ばしてみることにしました。

 ソクサンビーチをスピードボートで出発すると、しばらくはワイルドな岩礁が続きます。やがてヤシ林の合間に立つバンガロー群や漁師の住む島など景色に変化が出始め、水上ヴィレッジの水路へ。

 船の上から水上の家を見上げると、軒下に干したカラフルな洗濯物や、炊事を行う女性たちなど、素朴な暮らしぶりがうかがえます。

2018.10.13(土)
文・撮影=古関千恵子