愛らしい橋やクマの形の岩に遭遇

ハガニアの観光スポット、聖母マリア大聖堂。

 14時を過ぎ、すっかりお腹が空いたものの、タモン湾に戻るのは、なんだか癪。通りに人は見かけなくても、なぜか駐車場が満杯のチャモロビレッジ付近をふらふら歩いていると、どこからともなく音楽が聞こえてきました。音のする方向へ進んでみると、数張の簡易テントに、たくさんの人が集まっています。

毎年、勤労感謝の日に食事を配給するサルべーション・アーミー。
この配給のおかげで、救われました!

 なんの集まりかと聞くと、「サルベーション・アーミー(“救世軍”という名のキリスト教団体)よ。毎年、勤労感謝の日にボランティアで食事をくばっているの。あなたも食べていく?」。「はいっ!」と即答。

 思いがけずに、郷土料理のブタの蒸し焼きやレッドライス、グレービーソースたっぷりのステーキ、デザートにドリンクまでご馳走になりました。

 ふたたび南下を始め、米海軍基地のゲート前で左折して、さらに下りていきます。

1939年に建てられた、海辺のサン・ディオニシオ教会。
ヨーロッパ調のデザインのウマタック橋。
ゴジラにも見えるベア・ロック。

 海に面した小さな教会や、ポップなカラーリングのウマタック橋、木から吊るしたタイヤのブランコ、クマの形をした岩など、車窓を流れていくのは、素朴なグアムの風景。ヤシの並木が続く道は、時に野生らしきニワトリが横切ることも。

2018.03.10(土)
文・撮影=古関千恵子