必要な保障を確認しよう

 入院保障(日額)は会社員の場合、5000円程度、自営業者の場合は1万円程度を目安に考えましょう。自己負担となる差額ベッド代の金額は5000円程度におさまる場合が66%というデータもあります(厚生労働省 中央社会保険医療協議会調べ  2008年)。会社員の場合、傷病手当金など、もらえるお金もありますね。

 1回の入院限度日数は60日タイプで十分です。平均の入院日数は一般病床で21.1 日というデータもあります(厚生労働省 患者調査 2008年)。

 保障が一生続く終身型、期間限定の定期型にはそれぞれメリット・デメリットがあります。例えば、保険料は定期型のほうが安くなるのですが、更新の度に保険料が上がり、保障は一般的に80歳くらいまでになります。医療保険に頼るのは貯金ができるまでと考えている人は定期型、この先も医療保険に入るつもりという人は終身型を検討するという考え方もあります。

最近よく見る女性疾病特約は必要なの?

 女性特有の病気の場合でも、医療保険から入院給付金などを受け取ることはできます。そのため、必ずしも女性疾病特約に入らなければならないわけではありません。

 具体的な保険の選び方に関しては、会社の団体保険、共済、ネット生保などから選べば保険料が安価になります。まずは勤め先に団体で加入できる保険がないか確認をしてみましょう。共済は都民共済や県民共済などです。また、価格.comなどの比較サイトでも保険料の比較ができますよ。

 医療保険は親がかけてくれているという人もいるかもしれませんね。私も20代の頃はそうでした。保険料を自分で負担するようになったことを機に、どんな保険に入っているのか初めて確認しました。そうしたら保険料がとても高かったのです。それがきっかけで見直しをすることになりました。まだ、親に払ってもらっているという人も、保険料が高いと悩んでいる人も、これを機に見直しをしてみてはいかがでしょうか。

Column

花輪陽子の「大人のマネー塾」

大人の女性なら知っておきたいマネーの知識を、普通のOLからファイナンシャル・プランナー(FP)になった、花輪さんが教えます!

2012.03.19(月)
text:Yoko Hanawa
photograph:Nanae Suzuki