宿泊せずに部屋をみせてもらうショールーム

(5) 宿泊しなくてもホテルを使う

ランカウイ島のリゾート、ダタイ。高級ホテルでも、ほとんどの場合、レストランなどのパブリックスペースはゲスト以外にも開放されているので、近くの別のホテルに宿泊し、食事だけとるという方法もとれる。

 ホテルというとどうしても宿泊する場所というイメージが強いですが、食事やスパなどのみでの利用も可能なところがほとんど。

 1泊10万円クラスでとても手が出ないホテルでも、飲み物なら1杯1,000円程度ということが多いので懐に余裕がなくても大丈夫です。

 アフタヌーンティーなどが人気のホテルもありますが、午後は宿泊外のゲストがもっとも多く、混雑する時間。

 それよりもおすすめなのが朝食(ただし宿泊者限定の場合も例外的にあります)やバー。人も少なく、ホテルのもっている雰囲気をより堪能することができます。

 一方、宿泊せずに部屋をみせてもらうショールームがおすすめなのは午後の早い時刻。チェックアウト後、チェックインの前は部屋がもっとも空いています。

 部屋を見せてもらい気に入れば次回宿泊してもよいですし、あまり気に入らなかったら、「泊まったけれども期待外れ」というリスクをある程度避けることができます。

 以上、ホテルの使い倒し方をまとめました。ホテルの強みは一言でいうと、客のわがままを聞いてくれること。さしつかえない範囲内でスマートにリクエストし、より充実したホテルライフを堪能してみてはいかがでしょうか。

橋賀秀紀(はしが ひでき)
トラべルジャーナリスト。筑波学院大学非常勤講師。東京都生まれ。著書は『エアライン戦争』(宝島社)など。海外渡航歴は200回以上。執筆、講演の依頼、内容の問い合わせは、CREA WEB編集室まで。

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2017.01.30(月)
文・撮影=橋賀秀紀