【第4位】 ジミー・リャオの「Kiss & Goodbye」(JR飯山線土市駅)

無人駅の土市駅、雪を落とす構造の三角屋根がかわいい。

 1958年生まれの台湾の絵本作家、ジミー・リャオが、2015年の本祭(第6回大地の芸術祭)で発表した作品。「JR飯山線アートプロジェクト」として、飯山線を舞台とした絵本「幸せのきっぷ Kiss & Goodbye」とともに、ここ土市駅と越後水沢駅に2つのアートがつくられました。

ドアの奥には、絵や動画など、絵本のメッセージを伝える展示が。

 今回訪れたのは土市駅のほう。雪の多いこの地域特有の形状の倉庫、通称“かまぼこ倉庫”が列車となり、屋根の上にはインパクト大の鳥の親子のオブジェ。まわりの風景になじみながら明るいオーラを放つポップなアートに、娘も「ザ・絵本って感じで大好き❤」と文句なしの絶賛。

 開館時期は倉庫の中で絵本をもとにした美しいアニメーションと絵画作品を見ることができます。お話の内容は「両親を亡くした少年が、寂しさを抱えながら相棒の犬とともに電車で旅をし、越後妻有に住む祖父のもとを訪れる」というもので、娘の感想は「ちょっと悲しいお話だけど、絵がきれいで、行く途中に時々おもしろいところもあって、最後おじいちゃんに会えてよかった!」。

Kiss & Goodbye
所在地 新潟県十日町市 土市駅
開館時間 10:00~16:00
開館時期 HPで確認
料金 越後水沢駅と2作品あわせて500円
http://www.echigo-tsumari.jp/artwork/kiss_goodbye_doichi

2016.10.01(土)
文・撮影=CREA編集部