【夏の食材】きゅうり

 「きゅうり」はインド原産の夏野菜です。

 豊富に含むカリウムが利尿を促し、むくみの改善に効くほか、消炎作用もあるので胃炎や膀胱炎にも効果があり、軽いやけどなどの外傷に外用薬としても良いと言われています。

 ビタミンCが豊富で美肌に効果があることでも知られていますが、その効果を最大限に取り入れることができる食べ方は糠漬けです。糠に含まれるビタミンB1にはビタミンCに作用し美肌作りに効果があるほか、疲労回復効果もあります。糠漬け以外にもビタミンB1を含む食材と合わせることで同じ効果が期待できますので、疲れた日には意識して取り入れると良いでしょう。

 マクロビ的には夏野菜は全般に陰性で体を冷やすと考えられています。暑い季節には、ほてる体をクールダウンしたいもの。空調に頼るのではなく、涼を呼ぶ食べ物で暑さをしのいでいきたいですね。

◆「きゅうり」のマクロビレシピ

きゅうりのセルクルサラダ

 きゅうりをリボン状にスライスし円形の型に仕立てて、セルクルサラダを作ります。ポテトサラダやグリーンサラダなど、お好みのサラダでもできるマクロビレシピです。

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きゅうりのパリパリ漬

 そのまま丸ごと味噌をつけて食べたり、サラダにしたりしてもおいしいのですが、ぬか漬けなど漬物にもぴったりなきゅうり。このレシピでは塩もみして水気を絞ったきゅうりに、熱々の調味液をかけて一晩しっかりと漬けこみます。

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2016.06.14(火)
文=中村恭子
撮影=秋元良平