ルーヴルのピラミッドの中央で輝く名和晃平の彫刻に込められた意味は | パリを彩る日本文化の祭典「ジャポニスム2018」 | 写真

パリの街角で出会う「ジャポニスム2018：響きあう魂」のポスター。今世紀のジャポニスムは、フランスでどのような旋風を起こすのか。

パリの街角で出会う「ジャポニスム2018：響き合う魂」のポスター。今世紀のジャポニスムは、フランスでどのような旋風を起こすのか。

多くの参加者たちの前で開会式が行われたラ・ヴィレット。

壇上の大型スクリーンに映し出されるイベントの数々。江戸絵画、伝統芸能、建築と日本の文化芸術を幅広く紹介。

地響きのような和太鼓の音色と振動が会場中に広がる。

世界の観客を魅了してきた「DRUM TAO」のライブパフォーマンスがセレモニーに華を添える。

Share it Sunday 19 August 2018 Related ルーヴル美術館を未来へと導くガラスのピラミッド Related すべてのお菓子にキャラメルを使った至福のパティスリーがパリに登場 Related 懐古趣味の内装やパッケージが楽しいパリの人気コスメ店はカフェも併設 Related パリの街を地元っ子みたいにお散歩肩の力を抜いて楽しめるスポットは？複雑な造形の巨大彫刻は全長10.4メートル、重量約3トンルーヴル美術館の中庭、ナポレオン広場に名和晃平氏の新作《Throne》が出現。

早くも国内外で話題に。

ルーヴル美術館ピラミッド内での作品展示はアジア人初となる。ルーヴル美術館の地下ロビーにて。

《Throne》を正面斜め左より眺める。35のパーツを組み立てた複雑な造形は、近くでみるとその作り込みの繊細さがよく分かる。

Sunday 19 August 2018 Related ルーヴル美術館を未来へと導くガラスのピラミッド Related すべてのお菓子にキャラメルを使った至福のパティスリーがパリに登場 Related 懐古趣味の内装やパッケージが楽しいパリの人気コスメ店はカフェも併設 Related パリの街を地元っ子みたいにお散歩肩の力を抜いて楽しめるスポットは？複雑な造形の巨大彫刻は全長10.4メートル、重量約3トンルーヴル美術館の中庭、ナポレオン広場に名和晃平氏の新作《Throne》が出現。　ジャポニスム2018開会式翌日の7月13日(金)、ルーヴル美術館ピラミッド内で、彫刻家・名和晃平氏による新作彫刻《Throne(スローン)》展示が始まり、大きな注目を集めている。早くも国内外で話題に。「僕が美大生の頃、バックパッカーで見に来ていた場所なので、ここに自分の作品が展示されることが不思議です。信じられません」と率直な気持ちを語る名和氏に、制作意図やこの作品への想いを尋ねた。ルーヴル美術館ピラミッド内での作品展示はアジア人初となる。ルーヴル美術館の地下ロビーにて。　日本人初となるルーヴル美術館ピラミッド内の特別展示でお披露目された《Throne》は、全長10.4メートル、重量約3トン。ステンレス構造にFRP(繊維強化プラスチック)の皮膜で造形した35のパーツで構成された、金箔貼りの“玉座”だ。　東洋の神事や祭事に登場し、江戸時代末に極めて発達した山車の形態を考察しながら、エジプトがその起源とされる金箔を使用し、最新技術を用いて作られた《Throne》には、東と西、太古と現在の文化・技術が融合している。《Throne》を正面斜め左より眺める。35のパーツを組み立てた複雑な造形は、近くでみるとその作り込みの繊細さがよく分かる。　造形には、最新の3D造形システムを使用。　その3Dモデリングデータを基にロボットアームで全ての形を削り出し、形成する。表面の金箔は金沢産を使用し、京都の職人が名和氏のスタジオで貼ったものだ。地下のロビーから《Throne》の背面を見上げる。上へ上へと延びる造形に、山車から考察したというそのデザイン性が読み取れる。