部活の合宿ノリだった初ホラーの現場

――さて、主演最新作となる『ドロメ』での相手役はこれまた「ごめんね青春!」で共演した森川葵さんですが、現場の雰囲気はいかがでしたか?

 初めてのホラー映画だったのですが、静岡県の現場も部活の合宿のようなノリで楽しかったです。たとえば、男子だけでひとつの部屋に集まって、自分の身のまわりにいる先輩の武勇伝を話したり、一緒に映画を観に行ったり、餃子フェスティバルにも行きました。「ごめんね青春!」ではライバル関係だった森川葵ちゃんは、僕と同い年の不思議なコなので、とても気が合うんです。僕も葵ちゃんもあのときとは全然違う役柄だったので、お互い楽しみながら演じました。

――ちなみに、どんな作品に仕上がったと思いますか? みどころを含め、教えてください。

 あまり怖くないので、ホラーが苦手だけれど、観てみたいという方には向いていると思います。「シラノ・ド・ベルジュラック」のコスプレをしたり、ベッドに寝たまま、布団を引っ張られたり、CG合成するドロメを相手に演技したりする仕掛け演出など、これまで経験したことのない現場だったので、その楽しい雰囲気も伝わるかと思います。

――今後どのような俳優を目指したいと思いますか?

 津田寛治さんのように、どんな役もできる、個性があって味のある俳優さん。そして、そのキャラにしか見えなくて、愛くるしくなってしまう俳優さんにも憧れます。あと、『ブラック・スキャンダル』のジョニー・デップのように、外見だけでなく、細かい仕草でまったく別人のキャラを演じる俳優さんも素敵だと思います。犠牲になることも多いと思いますが、ガッツリ役に命を捧げるからこそ生まれる感動もあるので、そういうことを妥協せずできたらいいなと思います。そして、岸谷五朗さんと「地球ゴージャス」の舞台でご一緒させていただくことが夢なので、そのときに「裕太変わったな」と言われるように頑張りたいと思います。

小関裕太(こせき・ゆうた)
1995年6月8日生まれ。東京都出身。03年にCMデビューし、06年から3年間「天才てれびくんMAX」にレギュラー出演。その後、舞台・映画・TV・CMなどで活躍。15年、『あしたになれば。』では映画初主演を務めたほか、ドラマ「ごめんね青春!」(14/TBS)、「ホテルコンシェルジュ」(15/TBS)に出演した。

『ドロメ【男子篇】』『ドロメ【女子篇】』
女子高・紫蘭高校を招いて合同合宿を行うことになった山の上にある男子高・泥打高校の演劇部。出会いに胸を膨らませる颯汰(小関裕太)ら男子部員と、小春(森川葵)ら女子部員に奇妙な出来事が起こる。それは昔から言い伝えがある「ドロメ」の仕業だったのだ。
(C)2016「ドロメ」製作委員会
2016年3月26日から東京・シネマート新宿ほかで、2作同時公開。
http://dorome-movie.com/

くれい響 (くれい ひびき)
1971年東京都出身。映画評論家。幼少時代から映画館に通い、大学在学中にクイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作を経て、「映画秘宝」(洋泉社)編集部員からフリーに。映画誌・情報誌のほか、劇場プログラムなどにも寄稿。

Column

厳選「いい男」大図鑑

 映画や舞台、ドラマ、CMなどで活躍する「いい男」たちに、映画評論家のくれい響さんが直撃インタビュー。デビューのきっかけから、最新作についてのエピソードまで、ぐっと迫ります。

2016.03.11(金)
文=くれい響
撮影=橋本 篤